俳優の町田啓太が、2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』に出演することが20日、発表された。『西郷どん』(2018年)、『青天を衝け』(2021年)に続き、3度目の大河ドラマ出演で、藤原公任(ふじわらのきんとう)役を務める。

町田啓太

大河ドラマ第63作となる『光る君へ』は、平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語。主人公・紫式部(まひろ)を吉高由里子、紫式部の生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じ、脚本は大石静氏が手掛ける。

町田が演じる藤原公任は、時の関白の息子。道長とは同い年で、友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係が変化する。音曲、漢詩、和歌など文化面に秀でており、紫式部の源氏物語に興味を持つ。

町田のコメントは以下の通り。

■演じる人物の印象と意気込み

藤原公任は和歌や漢詩の第一人者であり多芸多才。関白の父と、天皇に繋がる血筋の母をもつサラブレッド。そして、藤原道長の学友でライバルであった人物というイメージがあります。また、実はまひろが紫式部と呼ばれるようになったきっかけをつくった…かもしれないとの逸話も。美意識と言語遊戯の世界で性別関係なく交流を楽しんでいたというところに、約1000年も前の時代なのになにか現代とも繋がる感覚があったのではと、距離が近づく感覚がありうれしくなりました。今作でどんな藤原公任を演じていけるのか楽しみでなりません。必死に寄り添っていきたいと思います。

■大河ドラマ出演歴・思い出など

「西郷どん」で小松帯刀、「青天を衝け」で土方歳三を演じさせていただいておりまして、今作「光る君へ」の藤原公任で3度目の大河ドラマ出演、光栄です。幕末の武士たちを演じましたが、前回の土方歳三役のときに殺陣の稽古を行い、監督をはじめスタッフの皆さんが僕の殺陣を気に入ってくださったことから、殺陣のシーンを多くしてくれたと聞きました。大河ドラマの現場は、本気でやれば本気で応えてくれる挑戦の場でもあると教えていただきました。今回さらに挑戦的に参加したいと思います。

■およそ1,000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみ

王朝文化が絢爛と華々しく開花した時代ですので、一種のファンタジーかと想像するほどの美しい装いや美術が特に楽しみです。そのような空間で演ずることができると思うだけで胸が高鳴ります。皆さまと一緒に楽しめるよう気合いが入るばかりです。

■古都京都の印象や思い出

中学生の修学旅行で行ったとき、子どもながらに京都に漂う歴史と品格を感じていました。今回せっかくの舞台ですから、この機会により深く肌で感じて学んでいきたいと思います。