俳優の醍醐虎汰朗がテレビ東京の新ドラマ24枠『シガテラ』(4月7日スタート 毎週金曜24:12〜)の主演を務めることが15日、明らかになった。ヒロインを関水渚が務める。
同作は古谷実による同名漫画の実写化作。平凡で冴えない高校生・荻野優介(醍醐虎汰朗)は、友人の高井貴男とともに同学年の谷脇からいじめられていたが、バイクに乗りたいという夢があり、資金を稼ぐためにアルバイトを始める。初めて自分の意志で行動し、充実感を味わう日々で、同じ教習所に通う南雲ゆみ(関水渚)とも付き合うことになる。一方、止むことのないいじめに耐えかねた高井は谷脇への復讐を着々と進めていた。谷脇の元には高井がネットを通して知り合った【森の狼】と名乗る者から脅迫状が届く。幸せを手に入れたばかりの荻野の周りに、“日常”を蝕む様々な“非日常”が次々と襲いかかる。
原作は2003年から2005年にかけて、『ヤングマガジン』にて連載され、単行本は全6巻で発行部数200万部のベストセラーとなった。いじめられっ子の高校生・荻野優介が送る“日常”と、その中に潜み平穏を侵略する“非日常”を描いた青春サスペンスとなる。
醍醐は主人公のいじめられっ子・荻野優介を演じる。2017年に舞台『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道役に抜擢、2019年の大ヒットアニメ映画『天気の子』では、オーディションで2000人の中から主人公・森嶋帆高役に選ばれ、同作で「第十四回 声優アワード」で新人男優賞を受賞。最近では、舞台『千と千尋の神隠し』でのハク役や映画『カラダ探し』、連続テレビ小説『舞いあがれ!』への出演、映画『野球部に花束を』での主演などを務めており、本作でドラマ初主演を務める。
荻野の恋の相手・南雲ゆみを演じるのは、関水渚。2019年の映画『町田くんの世界』で1000人を超えるオーディションを勝ち取り、ヒロインの猪原奈々役で映画初主演を果たし、その後話題の映画やドラマに続々出演。現在放送中のドラマでもヒロインを演じており、今回は原作でも人気の高いキャラクターである圧倒的ヒロイン役を熱演する。
醍醐虎汰朗 コメント
・本作の出演オファーを受けた時の感想、原作または台本を読んでみての感想をお聞かせください。
遂に連続ドラマで主演を務めることができるのかと、心躍り舞い上がりました!
原作の漫画と脚本を読ませていただいて、普段の自分とはかけ離れた荻野のキャラクターに一瞬戸惑いましたが、自分とは異なる部分が多いからこそ、この役柄を演じることによって役者として更に成長できるチャンスですし、挑戦したい!と前向きな気持ちが沸きました。
・演じられる役どころについての印象をお聞かせださい。
荻野優介は、普段は冴えなくて特徴があまりない控えめな男の子だと思います。
ただ自分の世界観を持っていて、ゾーンに入ると、とてもリアクションが大きくなったり、破茶滅茶な事を言い出したり...感情の起伏や浮き沈みが激しいキャラクターだと思います。
・連続ドラマ初主演となりますが、意気込みをお聞かせください。
芸能界に入り約6年となるこの年に連続ドラマで主演を務めさせていただくことは大変嬉しく光栄です。現在、モチベーション高く、日々良い状態で撮影に励むことができています。 今まで培ってきたものを全力で本作に出せるように努め、強い志と情熱をもって新境地となるお芝居にも挑みたいです。
・視聴者のみなさんへみどころなどメッセージをお願い致します。
高校生活で、いじめられている男の子が、バイクに興味を持ち、そこで出会った女の子と心を通わせていく中でいろいろな感情や学びを得て成長していくお話です。
初々しい学生時代に戻った気持ちで、荻野の初恋を見守っていただければ嬉しいなと思います。放送を楽しみにしていてください!
関水渚 コメント
・本作の出演オファーを受けた時の感想、原作または台本を読んでみての感想をお聞かせください。
原作、とても面白かったです。南雲ゆみというキャラクターは男性の理想が詰まった女性だなと感じました。
男性から見たいわゆる"いい女"を演じるのは初めてのチャレンジだったので、そのような機会をいただけてとても嬉しいです!
・演じられる役どころについての印象をお聞かせださい。
南雲ゆみは、人に対する好き嫌いや偏見がなく、常に相手を理解してあげるというスタンスです。
自分と違う生き方や考え方の人に対しても面白いと思えて、リスペクトできるような心にゆとりのある女性です。
ゆみの周りにいる荻野くんや田島は気持ちファーストで生きている人たちですが、ゆみは論理的で、ある種、哲学的に物事を考える人間です。そして一見大人びて見えるゆみですが、実は自分の気持ちを一番に優先できないことがコンプレックスなのかも、と考えています。
・撮影への意気込みをお聞かせください。
南雲ゆみというキャラクターに丁寧に丁寧に息を吹き込んでいきたいと思います。
まっすぐな荻野くんとは真正面からぶつかって、どんどん2人の愛を深めていけたらと思っています。
・視聴者のみなさんへみどころなどメッセージをお願い致します。
今を生きるのに必死なティーンエイジャーたちがとにかく生き生きしていて魅力的な作品です。
学生の方やキャラクターと同年代の方はこのドラマを見て、キャラクターに共感していただいて今を大切にできるのではと思っています。私と同年代以上の方達には、眩しすぎる、2度と戻れないあの青春時代の懐かしさを存分に感じていただける作品だと思います。きっと、今自分と向き合ってくれている人を大切にしたくなるドラマです。ぜひご覧ください!
原作:古谷実 コメント
よろしくお願いいたします。
吉川肇プロデューサー(テレビ東京 制作局ドラマ室) コメント
『シガテラ』に出会った時、”胸を掻きむしるような根源的な切なさ”にたまらなく惹かれてしまいました。
古谷実先生が描かれる「極めて人間臭い自意識を爆発させたキャラクター」と「”青春の一寸先は闇”という命題」を、
ドラマの中で表現の限りを尽くしていきたいと思っております。「毒」をモチーフとしつつ、表面は甘いけど、時に苦く、心にじわじわと広がっていく「糖衣錠」のようなドラマになっておりますので、毎週お楽しみ頂けますと幸いです!
(C)「シガテラ」製作委員会 (C)古谷実/講談社