アイドルグループ・アンジュルムが14日、通算4枚目となるオリジナルアルバム『BIG LOVE』(22日発売)の発売記念イベントを神奈川県・KT Zepp Yokohamaで開催。イベントに先駆け、囲み取材に応じた。

  • アンジュルム

3月18日から始まる春のコンサートツアーをもって卒業することを発表しているリーダーの竹内朱莉。卒業後の進路である書道の道について「アンジュルムで書道のお仕事をさせていただく機会が増えていって、褒めていただいて自信につながりました。世界に向けて書道の文化を広めていきたいです」と意気込んだ。来月開催する初個展「煌々舞踊」(4月15日~23日明治神宮外苑 聖徳記念絵画館グランドフロア)には「まさか自分が」と驚き、「個展はグループに入ってからできた夢だったので、卒業前に開催できてうれしい」と目を輝かせた。個展には50点以上の書き下ろし作品も展示される。竹内は「若い世代の方は学生のときしか書に触れる機会がないかもしれませんが、どなたが来ても楽しめるような世界観を作りたいと思って準備をしています。ファンの方にとっては、『これってもしや?』と深読みして楽しめる作品もたくさんあります。来た方のお楽しみということで」とアピールした。

卒業後も芸能活動は継続し、本人としては、“書道タレント”として活動を限定するような意向は一切ないという。「オファーがあればなんでもやらせていただきたいです。オファーがなければ出番は少なくなると思うんですけど。なにかお話をいただいて『それは出ません』と選ぶことはあまりないとは思います。やれることはなんでもやっていきたいという気持ちです。(卒業後は)一気にお仕事がなくなるので、なにかください!」とオファーをねだり、テレビ番組で問い合わせ先を示すかのように「ぜひこちらまで!」と自分の下を指さしてみせた。

2011年にスマイレージの2期生としてグループに加入した竹内。「こうやって囲み取材をさせていただいても、人が集まらなかったときがありました。メンバー6人に対して3人しか記者の方がいなくて、“逆囲み取材”のようになってしまったり」と大勢集まった記者を見渡して感慨深げな表情を浮かべ、「自分たちで“どん底時代”と呼んでいましたが、あの時代が今のアンジュルムの活力や勢いのあるパフォーマンスにつながっていると思います。昔は取材のときもとにかくずっとふざけていて、『一面に載ってやろう』『見出しに使ってもらおう』ということしか考えていなかった。もちろん炎上したこともありますし、意味分からないことばかり言っていたときもありますし……でも、『迷わず行け!』という思いは皆に引き継いてもらいたいと思います」と後輩たちへメッセージを送った。

4月30日には、千葉県・千葉市蘇我スポーツ公園で開催される音楽フェス「rockin'on presents『JAPAN JAM 2023』」で初日のトップバッターを飾る。竹内は「私にとって最後のフェスになるのかな」と思いを巡らせ、「今だから言えるんですけど、最初にフェスに出させて頂いたときは多分あんまり良くなくて、会社の方から『次はないよ』と言われていたんです(笑)」と打ち明ける。「そこからやばいと思って、毎回毎回最後かもしれないという気持ちで頑張ろうと自分たちで言い聞かせながらやってきました。だから今回こんな大きなステージのトップバッターを任せていただけて、プレッシャーもありますし、集まってくださるのかなという心配がちょこっとあるんですけど、いつものアンジュルムのエネルギーが出せたら、アンジュルムのことを知らない方にも楽しんでもらえると思うので自信を持って頑張りたい」と語った。

イベントには2公演あわせて約2,000人が来場。アルバム収録曲の「Survive~生きてく為に夢を見んだ」と「Sister Sister」が初披露され、トークコーナーや抽選会ではアンジュルムらしいアットホームな空気に包まれた賑やかなイベントとなった。