特撮ドラマ『ウルトラマンデッカー』の完結後の世界を描く、長編オリジナル映画『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』の大ヒットを記念して11日、イオンシネマ板橋で大ヒット御礼スペシャル上映会が行われ、映画上映後に特別舞台あいさつが実施された。

舞台挨拶には主人公・ウルトラマンデッカー=アスミ カナタを演じた松本大輝、新たなる光の巨人「ウルトラマンディナス」への変身を遂げるラヴィー星人ディナスを演じた中村加弥乃、GUTS-SELECT の隊員キリノ イチカを演じた村山優香、新隊長に任命されたリュウモン ソウマ役の大地伸永、副隊長カイザキ サワ役の宮澤佐江、隊長ムラホシ タイジ役の黄川田雅哉、監督の武居正能が登壇。

さらに、TVシリーズのエンディングテーマに続き本作でも主題歌を担当した影山ヒロノブも登壇し、キャスト、監督、主題歌担当と、まさに全員集合のスペシャルイベントとなった。

映画館に集まったファンのみならず、全国44のイオンシネマでもライブビューイング上映され、全国のウルトラマンファンへ向けて行われた、この日の舞台挨拶。満員の客席を前にまず登場したのは、本作の主題歌を担当した影山ヒロノブ。言わずと知れたアニソン界のレジェンドの登場に、会場からはどよめきも起こる中、1997年から98年にかけて放送された『ウルトラマンダイナ』の後期エンディングテーマ「ULTRA HIGH」を、影山がセルフカバーした「ULTRA HIGH-Returns」を生披露。歌唱中にはウルトラマンダイナも実際に登場し、長年ウルトラマンを愛するファンにはたまらないオープニングとなった。

興奮冷めやらぬまま、いよいよ本作のメインキャストが登場。主人公アスミ カナタを演じた松本、完結編のメインゲストキャストとなる中村のほか、この日はGUTS-SELECTのメンバーが全員揃い踏みとなり、直前に作品を鑑賞し終えたばかりの客席から大きな拍手で迎えられた。

映画が大ヒットし、改めてこの日の舞台挨拶を迎えられた心境を聞かれ、松本は「たくさんの方が何度も観てくれていて僕たちも嬉しいです」と語り、さらに「何度も観て初めて気が付くところもたくさんあるので、もっともっと観てください!」と作品に自信を見せた。村山は「2回以上観ている方どれくれいいますか?」と聞くと、会場のほとんど方の手が上がり、改めて「本当にありがとうございます!」と笑顔を見せた。続けて大地は「皆さんにお会いできて本当に嬉しいです」、宮澤は「こうして集まっていただいて、自分たちじゃ考えられないくらい、たくさんの方に観ていただいていると実感します」、黄川田は「多くの方の前に立って、今日の舞台挨拶が出来てとても嬉しく、ほっとしています」、映画のメインゲストキャストである中村は「TV シリーズから観ている方が多い中で、この映画を何度も観てくれる方がたくさんいてとても嬉しいです」と、それぞれ喜びの言葉を語った。

トークでは登壇キャストそれぞれのお気に入りのシーンについて聞かれ、キャラクターたちの成長や、本作から登場する中村の登場シーンなどが上がる中、宮澤は「ディナスのアクションです!」と中村が演じたアクションシーンを絶賛。それに対し中村は「照れちゃうー」と赤面する場面も。一方の中村は、公開以降、実際に映画館に足を運んで映画を鑑賞したということで、「画面に大きく映ったウルトラマンダイナの眼差しが印象的でした」と、この日の冒頭でも登場した、作中で重要な存在となる先輩ウルトラマンの名前をあげていた。

そんな中、作中の名シーンを実際に再現することに。松本、村山、大地演じるGUTS-SELECTの隊員たちと、中村演じるディナスが、強大な敵になすすべなく苦悩しながらも、仲間の絆を信じて立ち上がる、劇中屈指の名シーンを本編さながらに披露。トーク中の和やかな雰囲気から一転して、俳優としての真剣な表情を見せるキャストたちの演技に、会場のファンから大きな拍手が沸き起こった。

続けて、本作でウルトラマンディナスへの華麗な変身を遂げるディナス役の中村が、実際に生変身ポーズを披露することに。これまで各地で行われた舞台挨拶でも披露してきた中村の変身ポーズだが、この日も見事な変身ポーズと勇ましい掛け声に合わせてウルトラマンディナスが登場。会場のファンも一層の盛り上がりを見せる中、中村は「舞台挨拶を見てくれている方に『目の前でウルトラマンディナスの変身を見たんだ!』と自慢してもらえるように、かっこよく頑張りました」と、力強く語った。この日、初めて目の前でウルトラマンディナスの変身を見たという宮澤は「めちゃくちゃかっこいい!顔小っさ!ウルトラマン“チッサー”ですね!(笑)」と、ウルトラマンデッカーの名前に掛けてコメントし、会場中の笑いを誘った。

その後も登壇者と一緒にでウルトラマンディナスの技「ディナライズバーンズ」に挑戦するなど、会場が一体となり温かな雰囲気に包まれる中、ここで、TV シリーズ『ウルトラマンデッカー』のメイン監督に引き続き、本作でもメガホンをとった武居正能監督が登場。集まった『デッカー』ファンから大きな拍手で迎えられ、武居は「何度も観てくださっている方がたくさんいるということで、本当に嬉しく思います」と、作品ファンへ感謝の気持ちを伝えた。そして、監督として一番思い入れの強いシーンには、やはり松本演じるカナタの変身シーンをあげ、会場の期待も高まる中、ここで満を持して松本が生変身ポーズ披露することに。先に変身を遂げたウルトラマンディナスに後押しされながら、作中でも描かれた登壇者全員の「輝け!」の掛け声と会場から心を一つにした“ウルトラチャージ”を受けた松本は、お馴染みの変身ポーズを力強く決め、ウルトラマンデッカーが登場。その後もカナタ演じる松本自身の掛け声に合わせて、会場のファンとともにセルジェント光線ポーズを決めるなど、この日一番の盛り上がりとなった。

イベント後半には、今月3月29日(水)に24歳の誕生日を迎える松本を祝うため、冒頭で生歌唱を披露した影山がサプライズプレゼントを持って登場。予期せぬサプライズに目を潤ませる松本へ、作中で演じたカナタの実家が煎餅屋であることから、祖父からのメッセージ入りの特大煎餅と、登場する煎餅屋「明日見屋」の法被が贈られ、驚きと喜びの表情を見せた松本は「かっこいいムラホシ隊長を見本にして、後輩たちがついてきてくれ るように成長していきたい」と、満面の笑みでこれからの抱負も語った。

再び登壇した影山は、TVシリーズで使用されたそれぞれの楽曲が、作中でのGUTS-SELECT隊員たちの成長に合わせて作ったものだと明かし、同じく作品に合わせて、これからも続いていく物語の世界を思って制作したという今作の主題歌「ソラノカナタヘ」を生歌唱。魂のこもった熱い歌声に、会場中、そして全国のファンが酔いしれた。

イベントの最後に、武居は「デッカーの物語はこれからも続いていきます。まだまだ何度も観ていただきたいです」、 影山は「皆さんと同じく、僕も『デッカー』から大切なものをもらいました。音楽人生の中でも一番の宝物です」、中村は「この素晴らし作品をこれからもずっと愛してください」、黄川田は「公開初日から、この作品がどんどん成長しているのを感じています。もっともっと大きくなってほしいし、作品に携われて心から誇りに思います」、宮澤は「観てくださっている皆さんの力があって、この作品があります。ありがとうございます!」、大地は「これからも物語は続いていくし、僕たちはみんなの心の中でいつまでも頑張っています!」、村山「こんなに近くで皆さんの顔を見られて嬉しいです、これからも『デッカー』を愛してください」とそれぞれ作品への想いを語った。

そして、主演の松本は「こんなにたくさんの方に集まってもらえると思っていませんでした。これからも僕たちは未来に向かって進んでいくので、また元気な姿で皆さんに会えるのを楽しみにしています!」と語り、会場に集まったファンと、全国でライブビューイング見ているファンに向けて爽やかな笑顔を見せ、大盛況の舞台挨拶を締めくくった。

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