JR西日本は10日、北陸新幹線金沢~敦賀間6駅の発車予告音(発車メロディ)を決定したと発表した。発車予告音は関係自治体と地元にゆかりのあるメロディの導入を検討してきたとのこと。2024年春の延伸開業に合わせ、使用を開始する。
小松駅と加賀温泉駅の発車メロディはともにオリジナル曲で、松任谷由実氏と松任谷正隆氏が制作した。小松駅の発車メロディは、駅に降り立つ人、駅を通過する人が、ふと空を見上げて元気になるような、マーチを感じさせる勇気の湧くメロディに。加賀温泉駅の発車メロディは、短いメロディの中にある「加賀」という響きと「温泉」が相まった、いかにも雅で秘めやかな日本の風情が感じられるメロディとなっている。
芦原温泉駅の発車メロディはオリジナル曲で、作曲家の堀田庸元氏(あわら市出身)が制作。竹田川や湧き上がる温泉をコンセプトに、光り輝くあわら市の未来に向け、明るく、さわやかで、エネルギッシュなメロディとした。福井駅の発車メロディは、葉加瀬太郎氏の制作したSymphonic「悠久の一乗谷」。葉加瀬太郎氏が一乗谷朝倉氏遺跡を訪れた際に感じた明媚な景色と時間、山の手触りや谷を吹く風の香りを表現したとのこと。
越前たけふ駅の発車メロディはオリジナル曲で、現代音楽作曲家の細川俊夫氏が制作。聴くたびに楽しく、ユーモアがあり、うれしくなるメロディで、音響合成技術によって「越前打刃物」の打撃音を作曲に活用した。敦賀駅の発車メロディは、作曲家の佐淡豊氏が制作したオリジナル曲「来い来い敦賀」。明るくさわやかで聞きあたりのよい音調とし、敦賀駅のデザインイメージである「煌めく大海から未来へ飛翔」と、新幹線の疾走感を連想できる曲としている。