いよいよ2月23日に公開となる映画『湯道』。星野リゾートの温泉旅館「界」ではコラボレーション企画として、映画の世界を追体験できる宿泊プランを提供している。「界 仙石原」(神奈川県足柄下郡箱根町)で体験してきた。
映画『湯道』とは?
映画『湯道』はご当地キャラクター「くまモン」の生みの親であり、映画『おくりびと』(2008年公開)の脚本も手掛けた小山薫堂氏が企画・脚本を務めた"お風呂"をテーマにしたエンターテインメント映画。実家の銭湯を畳もうとする兄(生田斗真)、守ろうとする弟(濱田岳)、そして看板娘(橋本環奈)の奮闘劇だ。
映画のタイトルにもなっている「湯道」とは、2015年から小山氏が提唱している、"入浴"の精神と様式を突き詰めることで完成する新たな"道"のこと。湯道を通して日本の入浴文化の保存と普及及び国内外への啓蒙活動をする団体「湯道文化振興会」も設立されている。
"湯と向き合う"映画と温泉宿がコラボ
「界」でも、忙しい現代人に合わせて1泊2日で湯治体験ができる「うるはし現代湯治」を2017年から提供している。映画と温泉宿、両者の「日本の入浴文化を大切にしたい」という思いが一致したことから今回のコラボレーションに至ったそうだ。
うるはし現代湯治で提案している温泉の効果を高める入浴法と、湯道の作法とは共通するところも多い。
"湯と向き合う"作法を学ぶ
映画では湯への心得を湯道家元が説く「湯道会館」が登場し、湯の作法が披露される。客室にはその作法を解説するガイドブックを用意されているので、入浴前に目を通せば、湯に向き合う準備ができる。
温泉旅館なので温泉のことも知っておきたい。うるはし現代湯治のプログラムで、"界の湯守り"が効果的で楽しい入浴方法をガイドしてくれるイベントが「温泉いろは」だ。温泉の歴史に始まり、温泉地ごとに異なる泉質について「どんな効能があるのか」「入浴時間は」「真湯(まゆ)で流してから上がるべきか」「注意点は」なども教えてもらえる。
施設ごとに考案されたエクササイズ「界の現代湯治体操」も。温泉入浴にあわせた体操で血流の改善を促す。
温泉効果を高めるのに適した飲み物も、湯上がり処や客室に用意されている。
映画で見たあのグッズで気分を高める
今回プランを体験した「界 仙石原」の「露天風呂付き客室」(なんと全16室すべてが露天風呂付き!)では、映画に登場する四角い湯船に似た開放的なロケーションでの湯浴みができる。
さらにプラン利用者には、映画の中で湯道の作法に使われる、オリジナル水呑みや手ぬぐいがお土産にプレゼントされる。これらを使えば、旅のあいだはもちろん、自宅でも湯と向き合う追体験ができてしまう。
映画を盛り上げるおもてなし
ほかにも、館内では映画を盛り上げるおもてなしが用意されている。たとえば、映画の舞台となる銭湯で登場人物が湯上がりに味わう牛乳を提供(提供数限定)。湯上がり処や客室で楽しめる。
また、映画内で湯道会館に掲げられている「湯道の心得」も館内に登場。ぜひ記念撮影を。
プランが提供されるのは全国21カ所の「界」、宿泊対象期間は2月23日~3月31日(延長する可能性もある)。料金は3万2,000円~(2名1室利用時1名あたり/サービス料・税込/夕食、朝食、湯道具(ガイドブック、水吞み、手ぬぐい)、専用湯桶貸し出し付き/組数限定)。映画『湯道』の追体験を楽しむ、旅先選びのための専用サイトも公開されている。
(C)2023映画「湯道」製作委員会