「いぎたない」という言葉の意味を正しく理解していますか? 本記事では、「いぎたない」の意味や語源をご紹介します。また、間違いやすい誤用についても解説。
さらに、使い方・例文もあわせてご紹介するので、ぜひ使い方の参考にしてください。
「いぎたない」とは? 意味・語源を解説
まずは、「いぎたない」の意味を解説します。漢字での表記や語源・由来もあわせて確認しましょう。
「いぎたない」の意味
「いぎたない」を辞書で調べたときの意味は次の通りです。
意味1: 眠り込んでなかなか起きないこと。眠りをむさぼっていること
意味2: 寝相が悪い様子を差す言葉
「いぎたない」は眠っているときの様子や寝方が見苦しく感じるときに使います。
「いぎたない」の語源・由来
「いぎたない」の「い」は寝ることを意味する言葉です。「ぎたない」は「穢い(汚い)」を表しているので、「いぎたない」を漢字で書くと「寝穢い・寝汚い」になります。寝ている様子が汚く見えることから「いぎたない」という言葉が誕生しました。
「いぎたない」の誤用
「いぎたない」を「だらしない・見苦しい」「意地汚い」の意味だと思っている人もいますが、これは誤りです。よって「いぎたない」を「あの人の食べ方はいぎたない」のように使用するのは誤用です。「いぎたない」は「だらしない・見苦しい」という意味の言葉ではありません。
「いぎたない」と「意地汚い」の音が似ていることから、誤った使い方をしている人もいますが、「いぎたない」と「意地汚い(いじきたない)」も違う意味の言葉です。使い方に気をつけましょう。
「いぎたない」の使い方・例文
ここでは、「いぎたない」の使い方をご紹介します。次の例文を参考にしてください。
・飲み会のあと、帰宅して玄関で眠り込むなんていぎたないよ
・一緒に旅行した友達がいぎたなくて、寝不足になった
・朝起きたら母親から「あなた、いぎたないわよ」と注意された
「いぎたない」の意味を正しく理解しましょう
「いぎたない」は「眠り込んでなかなか起きないこと。眠りをむさぼっていること」や「寝相が悪い」という意味の言葉です。「いぎたない」は「い=寝ること」、「ぎたない=穢い(汚い)」の組み合わせになり、「いぎたない」を漢字で書くと「寝穢い・寝汚い」になります。
「いぎたない」を「だらしない・見苦しい」という意味で使ったり「意地汚い(いじきたない)」と同じ意味で使ったりするのは誤用なので気をつけましょう。