3月4日にカンテレ・フジテレビ系で生放送されるひとり芸No.1決定戦『R-1グランプリ2023』(19:00~※一部地域除く)の審査員が、きょう19日に放送されたネタバラエティ番組『人気ピン芸人大集合!陣内バカリの最強ピンネタ20連発SP』で発表された。
今年はコットン・きょん、ラパルフェ・都留、カベポスター・永見、田津原理音、サツマカワRPG、寺田寛明、Yes! アキトというファイナリスト7人と、3月3日に東京・時事通信ホールで開催する復活ステージを戦い、視聴者からのインターネット投票で選ばれる復活枠1人を加えた計8人が“R-1王者”の座をかけて、至極のネタを披露する。
審査員は、陣内智則、バカリズム、小籔千豊、ハリウッドザコシショウ、マヂカルラブリー・野田クリスタルの5人が務めることが発表された。バカリズムは昨年の『R-1』初審査について「あそこに上がる時点でそれなりの覚悟を持ってやっているので、(放送を見た人から)何を言われたところであまり気にしてないですね」とコメント。陣内は昨年の審査は難しかったといい「今までは、(審査員)メンバーの中に大先輩の方がいたので、もうその方たちに委ねて『僕は僕の審査をしたらええわ』と思っていたのが、今まで座ったことない景色でやるから、変に『大会のことも考えな』とか『あ、違う、今のこっちやったな』とか、ずっと反省していました」と振り返った。バカリズムと同じく昨年初審査員を務めた小籔は「他の審査員の方々と違って、ピン芸のスペシャリストではないので、僕の審査の威力を弱めるために、点数の幅を狭くしようと思っていました。ただ、夢中で審査していったら、他の方とかわらない幅でした。反省です。今年は他の審査員の方々より狭くし、僕の一票を軽くしたいです。でも、僕なりに真面目に審査はさせていただきます」と決勝戦に向けての改善点を述べた。
また、ウエストランド・井口浩之が『M-1グランプリ』で「R-1には夢がない」と発言したことに対し、『R-1ぐらんぷり2016』王者で、3年連続で審査員を務めるハリウッドザコシショウは「井口くん、R-1獲ってねえくせにわめき散らしてシュシュっと言ってましたが、R-1に世間が再注目してるからええやんか! ええやんか!」と話し、『R-1ぐらんぷり2020』と『M-1グランプリ2020』の2冠を達成している野田は「R-1優勝してゲームを出せた僕の前では何も言わせません。むしろ賞レースの中で一番夢ある大会にしたい!」と語った。
コメントは以下の通り。
■陣内智則
――前回大会の審査を振り返ってみて、いかがでしたか?
いやー、難しかったな。僕は反省しましたね。「やっぱあっちやったな」って、やりながら思っていました。だからすごく勉強になりましたね。今までは、メンバーの中に大先輩の方がいたので、もうその方たちに委ねて「僕は僕の審査をしたらええわ」と思っていたのが、僕がいて、バカリズムがいてっていう、今まで座ったことない景色でやるから、変に「大会のことも考えな」とか「あ、違う、今のこっちやったな」とか、ずっと反省していました。自分の中でこれは勉強になったし、ちゃんともう一回改めてピン芸人のネタを見なアカンなと思いましたね。
――『M-1グランプリ2022』チャンピオンのウエストランド・井口さんの発言についてどう思われましたか?
良くも悪くも『R-1』って注目されているんですよ。ウエストランドが優勝して……井口が言ってくれたことが。宣伝になっているし、カンテレの羽牟社長も「R-1夢ある」って言っていました(笑)。注目されているから、本当に夢があるというところを見させたいな、とは思いますし……ってか、僕らR-1優勝してないからね(笑)。 僕らはどっちかというと「R-1夢ない派」なんですよ(笑)。別ルート組やから、こっちは(笑)。背負わされても、困んねん。我々は別にそこで育ったわけじゃないんで。でも、いつもそんな感じで来るやんか(笑)。
■バカリズム
――前回大会の審査を振り返ってみて、いかがでしたか?
僕は審査をやっているときは、そんなに難しいなという感じではなく、割と素直に、自分なりに点数をつけた感じなんですけど、終わった後に、いろんなところで言われたんで「そんな? あれ?」ってなりました。でも、ふり幅的には皆さんと変わらないから、単純に最初に決めた自分の中での絶対値が違っただけなので、そんな気にしてなかったんですけど「そんな言われるんだ」っていう感じですね(笑)。あそこに上がる時点でそれなりの覚悟を持ってやっているので、(放送を見た人から)何を言われたところであまり気にしてないですね。
――R-1の審査員を務められたことで、ご自身のネタをする際の変化はありましたか?
自分のネタはちょっとやりづらくなりました(笑)。でも、言っておきたいのは、自分のネタを100点としているわけじゃなくて、あくまでもフラットな点数で、プレイヤーとしてちゃんと点数つけているっていうことを分かっていただきたいです。
――ファイナリスト・復活ステージ勝者の皆さんに向けて期待することやメッセージをお願いします。
前回の僕の辛めの採点を多分だいぶ意識されている方もいると思うんで、「バカリズムは厳しい」っていう印象になっていると思うんですけど、そんなことないんで、ホントに楽しんでやってもらえれば。面白いネタを期待してます。
■小籔千豊
――前回大会の審査を振り返ってみてのご感想を教えてください。R-1の初審査員を務められていかがでしたか?
楽しくもあり難しくもありましたが、正直な気持ちを点数に反映できたかと思います。
――『ナイツ ザ・ラジオショー』でR-1の審査について語っておられましたが、R-1の審査で難しかったところや反省点などがあれば教えてください。
他の審査員の方々と違って、ピン芸のスペシャリストではないので、僕の審査の威力を弱めるために、点数の幅を狭くしようと思っていました。90点平均の審査でも、50点平均の審査でも、結局、上下の差が20点くらいあれば、その審査員の威力は強くなるので。すごい審査員の方々には幅を出してもらいたいと思っていました。ただ、夢中で審査していったら、他の方とかわらない幅でした。反省です。今年は他の審査員の方々より狭くし、僕の一票を軽くしたいです。でも、僕なりに真面目に審査はさせていただきます。
――今年も昨年大会と同じメンバー5人が審査員を務めることになりましたが、改めてメンバーを振り返ってみていかがですか?
他の4人はスペシャリストばかり。しかもバランスもいいと思います。僕だけショボいですが「まぁ、1人くらい専門外がいてもいいんじゃない?」とか思ってます。
――前回大会の優勝者・お見送り芸人しんいちさんと準優勝のZAZYさんの活躍ぶりやウエストランド・井口さんの発言についてどう思われましたか?
井口くんのネタはおもしろいと思います。まぁ、それとは別に R-1ファイナリストやチャンピオンは自分と向き合って夢をつかめばいい。何ならウエストランドより売れて、番組や舞台でいじり返したりしてもおもしろそうですね。
――R-1の審査員を務めるにあたって、今年の意気込みをお願いいたします!
熱く、冷静に、公正に審査させていただきます。
――ファイナリスト・復活ステージ勝者の皆さんに向けて期待することやメッセージをお願いいたします。
ファイナリストの時点で無茶苦茶リスペクトしています。点数に差をつけることをお許しください。
■ハリウッドザコシショウ
――前回大会の審査を振り返ってみてのご感想を教えてください。R-1の初審査員を務められたとき(2021年)と比べていかがでしたか?
初めて審査員をした時は時間も押してて、「あかんやん」なところもあったけど、去年は楽しんでやれたんで、ええやんええやん。
――R-1の審査員を務められたことで、ご自身のネタをする際の意識の変化はありましたか?
説得力でたやん! ええやーん!
――前回大会の優勝者・お見送り芸人しんいちさんと準優勝のZAZYさんの活躍ぶりやウエストランド・井口さんの発言についてどう思われましたか?
井口くん、R-1獲ってねえくせにわめき散らしてシュシュっと言ってましたが、R-1に世間が再注目してるからええやんか! ええやんか!
お見送り芸人しんいち&ZAZYは去年は頑張っとったけど、この一年どう売れていくつもりや?
――R-1の審査員を務めるにあたって、今年の意気込みをお願いいたします!
めちゃくちゃ楽しみやん! シュー! ……は? 俺に審査されてうれしそうやな!
――ファイナリスト・復活ステージ勝者の皆さんに向けて期待することやメッセージをお願いいたします。
一番笑いとったやつが優勝やん! 笑いとらへんかったら……パン! パン! やで!
■マヂカルラブリー・野田クリスタル
――前回大会の審査を振り返ってみてのご感想を教えてください。R-1の初審査員を務められたとき(2021年)と比べていかがでしたか?
とにかくR-1が無事問題なく終わって心の底から良かったと思いました。
――今年も前回大会と同じメンバー5人が審査員を務めることになりましたが、改めてメンバーを振り返ってみていかがですか?
ハリウッドザコシショウさんのお笑いにストイックな一面が見られる貴重な時間なので、今年も楽しみです。
――オールナイトニッポンでバカリズムさんの点数のつけ方について熱く語っておりましたが、前回大会のバカリズムさんの審査を受けて、今年のR-1審査で意識したいことがあれば教えてください。
周りの評価と違ってもうろたえない心を意識したいです。
――『M-1グランプリ2022』チャンピオンのウエストランド・井口さんの発言についてどう思われましたか?
R-1優勝してゲームを出せた僕の前では何も言わせません。
――R-1の審査員を務めるにあたって、今年の意気込みをお願いします!
むしろ賞レースの中で一番夢ある大会にしたい!
――ファイナリスト・復活ステージ勝者の皆さんに向けて期待することやメッセージをお願いします。
点数低くつけても後から向上委員会で文句言わないでください!