SNSなどで見掛ける「朝チュン」について解説します。
朝チュンの意味とは
「朝チュン」とは、漫画やアニメ、ドラマ、映画などで用いられる、登場人物らの間に性的な関係があったことをにおわす演出方法を指すネットスラングです。
ムードのある夜の場面の後に画面が切り替わり、朝にスズメが「チュンチュン」と鳴く描写を入れることで、登場人物たちが一夜をともにしたことを間接的に表すシーンが多いことから、この表現方法を「朝チュン」と呼ぶようになったとされています。
もともとは、性的描写に制約がある少年誌などにおいて使用された演出方法が、直接的な描写が無くても状況を説明できるテクニックとして広まったといわれています。
朝チュンの使い方と例文
朝チュンの例文を参考に、使い方のイメージをとらえましょう。
- 「親とテレビ観てるときに朝チュンのシーン出てきて気まずかったわ」
- 「ドラマの昨日の回、あんなに険悪だった2人がいきなり朝チュンで拍子抜けの展開だった」
- 「あの映画、冒頭から朝チュンシーンで始まるとは驚いた」
- 「このシーンは直接的な表現は避けて、あえて朝チュンとすることで、読者の想像力をかき立てたい」
その他、動画サイトのコメント欄などでは、実際には性的な関係があったと想定されていない場面においても、「朝チュン! 朝チュン!」と冷やかしに使用されることもあります。
また、徹夜で仕事やゲームなどをしていて、気が付いたら朝になっていた状況や、単純に朝が来たことを「朝チュン」と表現するのは誤りともいわれていますが、実際のSNS上ではそのような使い方も散見されます。まだ歴史の浅い言葉なので、定義はこれからも変化していくかもしれません。
朝チュンの類語
類語を学ぶことで、より「朝チュン」の理解を深めましょう。
事後
「事後」の本来の意味は、「物事が起こった後」「事件の後」などです。これが転じて、性的な関係を結んだ後、という意味合いで使われることもあります。
夜明けのコーヒー
同じくエンタメ作品でよくある描写で、一夜をともにした翌朝に2人がコーヒーを飲むシーンがあることから、「夜明けのコーヒー」といわれることもあります。
「朝チュン」にはかわいらしい響きがありますが、性的な関係にかかわる言葉でもあるため、安易に使用すると気まずい雰囲気になってしまう可能性もあります。使う相手やタイミングに気を付けましょう。