大和ハウス工業は2月8日、「どういった家族の家事シェア満足度が高いのか」について調査結果などを発表した。
同社では、家事をシェアしてハッピーになる「家事シェアハウス」を 2016年11月から提案。同商品の展開に際し、夫婦の家事分担意識のギャップや、妻に負担が大きい"名もなき家事"の存在を突き止めたという。
家計研究家の氏家祥美氏監修で、家事シェアの仕方を企業のマネジメントに例えた家事マネジメントスタイル「家事マネスタイル」を提唱。「スタートアップ」「従来企業型」「カリスマ創業者系」「外資グローバル企業」の4つのスタイルに分類した。
「お互いの自由裁量を重視するか、トップダウンによる意思決定か。ともに作業を進めたいか、役割分担で進めるか。どのスタイルが合うのかは、それぞれの家族で異なります。どのスタイルが良い悪いという話でなく、自分達の性格やライフスタイルに合わせて行うのがおすすめです」と氏家氏。
また、各「家事マネスタイル」の長所と「名もなき家事」レスを実現するためのポイントを下図にまとめている。
家事負担割合は「夫1:妻9」が25%
同社では、家事実態の調査を2022年12月16日〜2023年1月10日、全国に住む20〜50代の家事シェアハウス居住者63人かつ全国に住む20代〜50代の既婚夫婦共働きもしくはいずれかが有職者の新築一戸建て(分譲・建売)居住者400人を対象に行った。
全体的に家事は妻寄りの傾向がある中、家事満足度の高い家族の家事マネスタイルを聞いてみると、夫は「カリスマ創業者系スタイル/共有型×統率型」「従来企業型スタイル/分担型×統率型」(各28.6%)と考えているのに対し、妻は「外資グローバル企業スタイル/分担型×育成型」(34.3%)が最多となった。
なお、家事シェア満足度の高い夫婦全体では「外資グローバル企業スタイル/分担型×育成型」(30.4%)が最も多くなっているものの、全体的に分散傾向が見られる。
家事への取り組み方については、家事シェア満足度が高いほど「家事はほとんど自分でこなす」のではなく「みんなで協力して取り組む」が多くなることも分かった。
最後に、今の生活への満足度と家事シェア満足度の比較を行ったところ、家事シェア満足度が高いほど今の生活に満足している人が多いことが分かった。今の生活に満足している人の割合は、家事シェア満足度が高い人では85.4%であったのに対し、家事シェア満足度の低い人では44.2%と2倍近い差になっている。