女優の天海祐希が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子(かみづるりょうこ)の解明~』が4月(毎週月曜22:00~)にスタートすることが9日、明らかになった。俳優の松下洸平と初タッグを組む。

  • 左から松下洸平、天海祐希=カンテレ提供

映画化された『孤狼の血』で日本推理作家協会賞を受賞したベストセラー作家・柚月裕子氏のミステリー小説『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』を映像化する同作。頭脳明晰、そして変装の達人という女探偵・上水流涼子が、IQ140の相棒・貴山伸彦とタッグを組み、“あり得ない”敵を“あり得ない”手段で葬っていく極上痛快エンターテインメントとなっている。

高い知性と美貌を持ち合わせる女探偵・上水流を演じるのは、『BOSS』(フジテレビ系)や『緊急取調室』(テレビ朝日系)などシリーズ化された人気作で主演を務め、近年では映画『老後の資金がありません!』でのコミカルな演技も話題になった天海。凄腕の弁護士として多くの事件を担当していたが、ある傷害事件をきっかけに弁護士資格を剥奪されてしまう。その後「探偵事務所 上水流エージェンシー」を立ち上げ、探偵業へと転身を遂げた異例の経歴の持ち主だ。殺しと傷害以外の依頼は全て受けるスタンスだが、依頼料だけで200万円という破格のギャラ。その分法律や常識を無視し、超大胆に事件を解決していく。激辛の食べ物をこよなく愛しており、嗜好も一風変わっているというクセありな役どころとなっている。

上水流の相棒でIQ140を超える頭脳明晰な青年・貴山を務めるのは、NHK朝ドラ『スカーレット』でブレークし、昨年は『やんごとなき一族』(フジテレビ系)、『アトムの童』(TBS系)に出演、2023年エランドール賞新人賞を受賞するなど、俳優として大活躍の一方、1stフルアルバム『POINT TO POINT』をリリースし歌手としても精力的に活動している松下。偶然の出会いから「探偵事務所 上水流エージェンシー」で働くことになる。多くの分野に精通しており一見完璧にも見えるが、女性が苦手でうまく話せないという弱点が。突拍子もない涼子のやり方にイヤイヤながらも引っ張られ、探偵バディとして事件の解決に一手を加える。

上水流と貴山が立ち向かうのは、依頼者を困らせる理不尽な悪党たち。時に手段を選ばない上水流を、貴山が頭脳を生かしてサポートするという絶妙なコンビネーションで、不条理な事件を鮮やかにかつ痛快に解決へと導いていく。同時に2人はそれぞれが抱える過去の確執にも立ち向かっていくことに。貴山は家族との確執を、そして弁護士資格を剥奪されたきっかけである傷害事件の記憶が全くない上水流は、その真相を追い続ける。終盤にかけて明らかになる、それぞれの真犯人とその目的とは。

コメントは以下の通り。

■天海祐希

原作がすごく面白かったので、ありがたい役だなと思いましたし、お相手が松下さんと伺ったので、それもすごく楽しみで光栄なことだと思いました。(松下さんは)人柄も役者としての力も、ものすごくポテンシャルが高いですし、パッと演じた私の芝居にもパパッと乗ってくれるので、演じていてとても楽しいです。どこか人を信用できないけれど、人を信じたいと思う2人が、結果として人を助けていくことになるという展開がすごく面白いと思います。淡々とした2人の歩調が合っていくというところを楽しみに見て欲しいです。

■松下洸平

探偵・上水流涼子という役を天海さんがやるのだと思うと、もう天海さんにしか見えなくて、そのバディとしてご一緒させていただけるのは、とても光栄ですし、うれしかったです。シリアスなシーンも多い中で、ふざけたシーンでは天海さんが真剣にふざけてくださるので、僕は正直、笑いをこらえるのにいつも必死です。(貴山は)かなりクセが強いというか、つかみどころのない性格ですが、どこか人として隠している部分がある、人間味のある貴山をストーリーが進むごとに見せていきたいと思います。

■原作者・柚月裕子

この作品は自分が書いた小説のなかで、一番、楽しさを意識して書いたものです。ドラマはその上を行くとびっきりのエンターテインメントで、小説の世界がさらに大きくなっています。登場人物たちの背景もより深く作られていて「このあとどうなるの?」とドキドキハラハラしました。早く、動く涼子や貴山が観たくてたまりません。愉快で痛快で豪快。そして、胸がジーンとするような感動もあり、とても贅沢なドラマだと思います。ご覧になった方も、胸がスカッとすることに間違いはありません! 私も登場人物たちの活躍を、ひとりのファンとして楽しませていただきます。