クロス・マーケティングは2月6日、「新型コロナウイルス生活影響度調査」の結果を発表した。調査は1月27日~29日、全国20~69歳の男女2,500名(各年代500名)を対象にインターネットで行われた。なお、同調査は2020年3月から定期的に実施されており、今回で39回目。

  • 現在の感染状況

    現在の感染状況

現在の感染状況を調べたところ、コロナウイルスの感染経験は26%と4人に1人。そのうち、42%の人に「後遺症があった」という。

罹患時の症状のTOP3は、「のどの痛み」(60%)、「38℃以上の高熱」(57%)、「せき・たん」(55%)で計5~6割。年代別にみると、若い年代は「38℃以上の高熱」「強い怠慢感」「頭痛」が多く、一方、年代が高いほど「のどの痛み」「38℃未満の発熱」といった症状が多い傾向が読み取れた。

また、政府の対策本部が新型コロナの感染症法上の位置づけを「2類→5類」へ移行する決定をしたこの時期におけるマスクの着用意識については、7割が「これからもずっと外すべきではない」(19%)または「いずれは外そうと思うが今ではない」(52%)と考えていることが明らかに。第7波のピーク時より外さない割合はやや低いものの、依然として外でのマスク着用意識は強いことがわかった。

  • 食生活

    食生活

次に、食生活について困っていることを教えてもらったところ、「食材や食品の値上げ」が46%と群を抜いて高く、半年前の2022年7月調査から5p上昇。一方、「コロナの影響で外食がしにくい」(14%)は半年前より6p低下した。

値上げの影響で買い控えした食品は、「野菜」(18%)、「果物」(17%)、「卵・チーズ・乳製品」「菓子類」「肉・肉加工品」(いずれも16%)が多く、いずれの食品も半年前より増加傾向に。特に「卵・チーズ・乳製品」は、8pも上昇した。

  • 新型コロナウイルスに対する不安・ストレス度

    新型コロナウイルスに対する不安・ストレス度

次に、新型コロナウイルスに対する不安・ストレス度を調べたところ、「直近1週間の不安度」は8p減の26%、「将来に対する不安度」は5p減の41%で、不安度は過去3年間の中で2~3番目に低く、「直近1週間のストレス度」は39%と、4p減少した。

項目別にみると、「日本経済」「世界の経済」「家族の感染」「収入」などへの不安度が高かったが、昨年10月からの上昇率は、水際対策緩和から目に見えて訪日外国人が増えたこともあり、「訪日外国人が増加することへの不安」が5p上昇した。