• よりすぐりの意味とは? どのような言葉?

    よりすぐりとはどのような言葉なのでしょう

「よりすぐり」という言葉の意味をご存知でしょうか。また、「えりすぐり」とどちらが正しいのか説明できますか?

日常的に耳にする「よりすぐり」という言葉ですが、実際に意味や使い方を説明してといわれたら難しいと感じる方も多いですよね。

ここでは、「よりすぐり」の意味や使い方をご紹介します。

「よりすぐり」とは?

  • よりすぐりの意味とは? どのような言葉?

    まずはよりすぐりの意味を知りましょう

ここではまず、よりすぐりの正しい意味をご紹介します。

「よりすぐり」の意味

「よりすぐり」は、漢字で「選りすぐり」とも表記されます。「多くのものの中から目的に合ったもの、あるいはよりいいものを選ぶこと」を意味します。

基本的にポジティブな意味で使われる言葉であり、「よりすぐりの○○」といった形で使われ、対象となるものが特別にいいもの、優れたものであるという意味になります。

ビジネスシーンなどにおいては、商品の品質をアピールする際などに使える言葉です。日常の中では広告の宣伝文句などでも目にする機会の多い言葉となっています。

「よりすぐり」の語源

「よりすぐり」は、いくつかのものの中から目的や基準などに適合するものを選ぶ「よる」という言葉に、多くのものの中からより優れたものを選ぶという意味を持つ「すぐる」を組み合わせたものです。

いずれの言葉にも「選ぶ」という意味があり、重ねることによってより強調しています。そのため、「よりすぐりの○○」というと、単にいいものという意味ではなく多くのものの中から特にいいもの、優れたものを選んでいるという意味合いになります。

「よりすぐり」と「えりすぐり」との違いは? どちらが正しいの?

「よりすぐり」に似た表現として「えりすぐり」が挙げられます。

この2つの言葉の意味は同じです。先ほどもご紹介した通り漢字で表記すると「選りすぐり」となりますが、同じ表記で「よりすぐり」とも「えりすぐり」とも読みます。どちらを使っても間違いではありません。

「よりすぐり」の使い方・例文

  • よりすぐりの使い方を例文でご紹介

    意味だけでなく使い方を知ることも大切です

ここでは、「よりすぐり」の使い方を例文を挙げながらより具体的にご紹介します。

日常会話での使い方・例文

まずは、「よりすぐり」の日常会話の中での使い方を例文でご紹介します。

・あのお店ではよりすぐりの果物だけを販売しているらしい

・よりすぐりの素材だけを使っているだけあって、あのお店の料理は何を食べてもおいしい

・今年実った柿の中でも、よりすぐりのものをお世話になった方に贈ろう

・よりすぐりの高級食材と聞いたが自分には違いが分からなかった

ビジネスシーンでの使い方

続いては、ビジネスシーンにおける「よりすぐり」の使い方をご紹介します。

・お客様のためによりすぐりのご提案をさせていただきます

・当社では原材料からよりすぐりのものを使用しており、品質には自信があります

・この部署はよりすぐりのメンバーだけを集めています

・よりすぐりの社員だけを集めてプロジェクトを立ち上げました

・今回はよりすぐりの特別な商品をご用意しました

メール・文書での使い方

メールや文書などでも基本的にビジネスシーンと同じ形で使われます。

・よりすぐりの季節の食材をご用意してお待ちしています

・よりすぐりの特別な商品のご案内です

・今回は原材料からよりすぐりのものを使用しています

メールの場合「選りすぐり」と漢字で表記することもあります。また、先ほどご紹介した通り「えりすぐり」と表現しても間違いではありません。

「よりすぐり」の言い換え表現・類語

  • よりすぐりの言い換え表現・類語

    類語なども身に付けておきましょう

ここでは「よりすぐり」の言い換え表現や類語などをご紹介します。

厳選

「厳選」には厳しい条件、基準を持って選ぶという意味の言葉です。多くのものの中からよりすぐれたものを選ぶといった意味でもあるため、「よりすぐり」の置き換え表現として使うことができます。

ただし、「よりすぐり」には「厳しい基準を持って」というニュアンスは含まれません。置き換える場合はこの点に注意してください。

・厳選された食材で作られた絶品料理だ

粒ぞろい

「粒ぞろい」は品質のいいもの、優れたものだけを揃えているという意味があります。

言い換え表現としても使えますが、この言葉にはより優れたもの、いいものを選ぶといった意味合いはありません。そのため使い分けることも大切です。

・あの学校は教師陣が粒ぞろいだ.

少数精鋭

「少数精鋭」とは多くの中から少数だけ優れたもの、人などが集まっているという意味の言葉です。「よりすぐり」に近いニュアンスを持っていますが、この言葉は「少数精鋭のメンバー」「少数精鋭の社員」といった形で人に対して使うことが多くあります。

・我が社は少数精鋭で高い実績を上げています。

指折り

「指折り」は、多くのものの中でも指を折って数え上げることができるほどに優れているという意味で使われます。「屈指」も同じ意味で使われる類語です。

「よりすぐり」に近いニュアンスを持つ言葉であり、日常会話などでも使われることが多い身近な言葉でもあるため、使いやすい置き換え・言い換え表現のひとつです。

・そんな人は指折り数えるほどしかいない。

「よりすぐり」の対義語

  • よりすぐりの対義語

    対義語を知ると表現の幅が広がります

「よりすぐり」には、いくつかの対義語があります。対義語も知ることによって、さらに表現の幅を広げることができます。

ここでは、「よりすぐり」の対義語をご紹介します。

寄せ集め

寄せ集めとは特に基準などを定めることなく、集めることができるものだけをただ集めた状態のことを意味します。選んでいないことから、「よりすぐり」とは対義語にあたります。

・いろいろな所からメンバーを寄せ集めてやっとチームを編成する

烏合の衆

烏合とは、カラスの群れを意味します。烏合の衆という言葉になると統一されておらず、ただなんとなく集まっただけのグループという意味を持ちます。こちらの表現は主に人の集まりに対して使うことが多くあります。ただし、ネガティブな表現であるため、ビジネスシーンなどで使用する際には注意してください。

・リーダーを失った相手チームは烏合の衆に過ぎない

「よりすぐり」の英語表現

  • よりすぐりの英語表現

    英語表現を知ることも大切です

最後に、よりすぐりの英語表現をご紹介します。

特別に選んだものという意味を持つ「special selection」という表現がよりすぐりの英語表現にあたります。

「よりすぐり」の意味や正しい使い方を知ろう

よりすぐりは、日常会話をはじめビジネスシーンなどでもよく使われている言葉のひとつです。今回は意味のみでなく、類語や対義語、そして正しい使い方を例文を挙げながらご紹介しました。うまく使いこなして表現の幅を広げてみてください。