西武鉄道は、特急料金と座席指定料金を2023年7月1日から改定すると発表した。「ラビュー」を使用する池袋線・西武秩父線の特急列車は、池袋~所沢間を現行の400円から500円、池袋~西武秩父間を現行の710円から900円にそれぞれ値上げする。

  • 池袋線・西武秩父線の特急車両「ラビュー」(001系)

新宿線の特急列車は、西武新宿~所沢間を現行の400円から500円、西武新宿~本川越間を現行の500円から600円に値上げする。池袋線の所沢~入間市間、新宿線の所沢~狭山市間など、これまで300円だった区間は400円に値上げする(いずれも大人料金)。

有料座席指定列車「拝島ライナー」の座席指定料金は、大人1名あたり現行の300円から400円、小児1名あたり現行の150円から200円に値上げする。一方、「S-TRAIN」は複数の会社を乗り継ぐことによる料金の加算に配慮し、座席指定料金を据え置く。

  • 新宿線の特急車両「ニューレッドアロー」(10000系)

  • 新宿線・拝島線の有料座席指定列車「拝島ライナー」(40000系)

西武鉄道は料金改定に関して、「新型コロナウイルス感染症の拡大などによる社会変容や経営環境の変化」が要因であるとし、「安全・安心・快適な特急および座席指定サービスを維持・継続するため」に必要として理解を求めている。