俳優の山崎育三郎が主演を務めるテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』がきょう20日(毎週金曜23:15~※一部地域除く)にスタートする。

  • 左から松本穂香、山崎育三郎=テレビ朝日提供

今作は郊外の児童精神科クリニック「さやま・こどもクリニック」を舞台に、自らも発達障害=凸凹(でこぼこ)を抱える院長・佐山卓(山崎)と研修医・遠野志保(松本穂香)のコンビが、発達障害を抱える子どもとその家族に真っすぐに向き合い、寄り添っていく姿を描く医療ヒューマンドラマ。

児童精神科「さやま・こどもクリニック」の院長・佐山は、臨床心理士・向山和樹(栗山千明)とともに、発達障害など心に生きづらさを感じる子どもたちやその家族の診察を行って向き合う日々を送っていたが、ある日クリニックへ研修医の志保がやってくる。志保は自他ともに認める“超”ドジな研修医で、寝坊や遅刻、忘れ物は日常茶飯事。そのことが原因で研修中に重大な医療事故につながりかねないミスをしてしまい、教授から医師になることは諦めろと告げられてしまう。ショックで呆然とする志保は、幼い頃に怪我をしては優しくお世話をしてくれていた院長の佐山りえ(風吹ジュン)が営む小児科・心療内科「りえ・こども診療所」を訪れる……が、そこは「さやま・こどもクリニック」となっていた。りえは2年前に亡くなっており、甥の佐山が後を継いだというが、佐山との出会いがやがて志保が長年抱えていた疑念を明らかにし、諦めかけた医師になる夢にひと筋の光をさすことになる。

子役オールスターともいえるキャストが勢ぞろいすることでも注目を集めている今作だが、第1話には高い演技力で話題の川原瑛都と佐藤恋和が登場する。『カンナさーん!』(17年)の渡辺直美演じる主人公・鈴木カンナの息子役や、『コタローは1人暮らし』(21年)で“殿様語”を話す大人びた少年・コタロー役を演じ、『未来への10カウント』(22年)では木村拓哉や満島ひかりとの共演を果たした川原が今作で演じるのは、ASD(=自閉スペクトラム症)を抱える8歳の男の子・柚木涼太。絵が得意な才能を持つ一方で、人とのコミュニケーションが苦手で言葉をそのまま受け取ってしまう特性を持つという難役に挑む。また、現在6歳ながらこれまで大河ドラマ『西郷どん』(18年)や連続テレビ小説『なつぞら』(19年)などで活躍してきた佐藤は、ADHD(=注意欠陥・多動症)を抱え、落ち着きがない5歳の女の子・長谷部未依を演じる。さらにそんな凸凹を抱える子どもを持ち、悩みを抱える親役として、涼太の母・柚木雪枝を星野真里、未依の母・長谷部沙知子を朝倉あきが演じる。