近畿医療学園は1月11日、「リスキリング」に関する調査結果を発表した。同調査は2022年12月9日~11日、20代~30代前半のサラリーマン1,003人を対象に、インターネットで実施した。

  • 現在の職に対して、将来への不安を感じたことはありますか

現在の職に対して、将来への不安を感じたことはあるか聞くと、39.6%が「感じたことがある(今はさほど感じていない)」、31.1%が「今も感じている」、29.3%が「感じていない」と答えた。

具体的な不安について尋ねると、「営業職のため成績次第では年収が下がる年もあるので、生涯年収が不安」「ボーナスが数%ですがカットされて、このまま下がり続けたらどうしようと不安になった」「いつどんな会社でも倒産や統合があるかわからない」「子供が生まれて、今の会社で仕事と子育てと家事をこなせるのか心配。何でもかんでも値上がりして、給料は変わらないと本当に困る」などの声が挙がった。

将来に対しての不安要素をなくすために取り組んでいることはあるか尋ねると、55.6%が「ない」、44.4%が「ある」と答えた。「ある」と答えた人からは、「資格取得のための準備、他会社と接点を作ること」「転職に役立つように資格の勉強。自分の市場価値を高めるための教養を勉強する。通信制大学に通っている」といったコメントが寄せられた。

「何も取り組んでいない」と答えた人の理由は、「何をしたらいいのかわからないから」(56.9%)が最も多く、次いで「時間がないから」(13.7%)、「仕事に精いっぱいでキャパシティーに余裕がないから」(10.7%)、「業務時間外の時間を仕事のために使いたくないから」(9.6%)と続いた。

  • 将来に対しての不安要素をなくすために取り組んでいることはありますか?何も取り組んでいない理由

将来について現時点で考えていることで、あてはまるものを聞くと、40.8%が「転職を視野に入れている」と答えた。次いで「現在の会社で働き続ける(現在の会社で安定を目指す)」(29.3%)、「現在の会社で働き続ける(現在の会社で出世、昇格を目指す)」(17.4%)、「脱サラして起業する」(6.2%)、「フリーランスになる」(5.1%)と続いた。

  • 将来について現時点で考えていることで、あてはまるもの

仕事をしている中で、リスキリングの必要性を感じたことはあるか尋ねると、55.2%が「かなりある」「少しある」と答えた。どんなときに必要性を感じるか聞くと、「ITに関して詳しい人が会社に少ないとき」「人事考課にフィードバックがない」「外部出向の際、同年代の他社社員と比較して発表能力に欠けていると感じたとき」という声が挙がった。

  • 仕事をしている中で、リスキリングの必要性を感じたことはありますか

将来を考え、スキルや資格を取得しておくことは必要であると思うか聞くと、78.9%が「かなりそう思う」「少しそう思う」と答えた。

実際にリスキリングに取り組んでいるか尋ねると、最も多い回答は「取り組んでいないが取り組もうと思っている」(37.3%)だった。次いで「取り組んでいないし取り組む予定もない」(27.0%)となっている。「現在取り組んでいる」は15.8%、「取り組んでいないが過去に取り組んだことがある」は19.9%だった。

  • 将来を考え、スキルや資格を取得しておくことは必要であると思いますか?実際にリスキリングに取り組んでいますか