トミーテックは12日、鉄道模型「TOMIX」にてJR四国の特急形気動車2700系を新たに製品化(JR四国承認済)し、2023年7~8月に発売すると発表した。特別企画品を先行して7月に発売した後、基本セット・増結セットを8月に発売する。
2700系は2019年にデビュー。現在は土讃線経由の特急「南風」「しまんと」「あしずり」、高徳線経由の特急「うずしお」に使用され、「南風」および「うずしお」の一部列車は瀬戸大橋線を経由して岡山駅まで乗り入れる。外観は「Neo Japonism(ネオジャポニズム)」をコンセプトに、徳島県の阿波踊りや高知県のよさこい祭りの「情熱」をイメージした赤色、香川県の特産であるオリーブをイメージした緑色のラインを配し、地域性を表現したデザインとなっている。
鉄道模型「TOMIX」の新商品は計3種類を用意。特別企画品の「JR 2700系特急ディーゼルカー(南風・しまんと)セット」(品番「97950」)を7月に発売した後、「JR 2700系特急ディーゼルカー 基本セット」(品番「98491」)と「JR 2700系特急ディーゼルカー 増結セット」(品番「98492」)を8月に発売する予定となっている。
特別企画品の「JR 2700系特急ディーゼルカー(南風・しまんと)セット」は5両セットで発売され、予価2万8,160円。5両編成で併結運転を行う「南風」(1~3号車)・「しまんと」(6~7号車)を再現しており、「トレインマークは裏貼りシール貼り付け済み」「変更用シール付属」「TNカプラー(SP)標準装備」とのこと。基本セットは3両セットで発売され、予価1万7,600円。増結セットは2両セットで発売され、予価8,360円。基本セット・増結セットの組み合わせにより、5両編成で併結運転を行う「南風」(1~3号車)・「うずしお」(6~7号車)を再現することもできる。
2700系の特徴ある前面やスカートは新規製作で再現。ヘッドライト・テールライトは「常点灯基板装備、ON-OFFスイッチ付」「白色LEDによる点灯」とし、テールライトは特徴的な三角形の形状を再現。運転席上部のライトも点灯する。先頭車の運転台側は「TNカプラー(SP)装備」、基本セットの「2750」(2号車)の運転台側は「新開発のボディマウントアーノルドカプラーを装備、交換用のTNカプラー(SP)が付属」するという。各車両後部の排気管は別パーツにより立体的に再現可能。床下のトイレタンクも再現している。
その他、各商品共通の特徴として「JRマーク・グリーンカーマークは印刷済み」「フライホイール付動力、新集電システム、銀色車輪採用」「M-13モーター採用」、基本セットについて「トレインマークは選択式でシールで付属」「車番は選択式で転写シート付属」とされている。別売りオプションとして、LC電球色の室内灯や密連形のTNカプラーも販売される。なお、「製品に振り子機能はありません」とのこと。