住宅ローン比較サイト『モゲチェック』を運営する株式会社MFSが、1月の金利情報についてお伝えします。解説は、堀江勇介チーフアナリストです。
■1月の住宅ローン金利の動き
2023年1月の住宅ローン金利の情報をお知らせします。
金利競争の主戦場となっている変動金利は、安定した低金利が続いています。SBI新生銀行が最優遇0.3%台に引き下げたほか、三菱UFJ銀行が借り換えの変動金利を大幅に引き下げ、最下限で0.3%台の提供を開始しました。
変動金利は銀行間での金利競争の主戦場であり、変動金利の低さで顧客を引きつけようとする動きが引き続き活発です。
固定金利では全体的に0.1%〜0.2%程度上昇しました。先日日銀が発表した金融緩和政策の修正の影響を受けているものと考えられます。
また、フラット35は基準となる「MBS利率」が0.26%と大幅上昇しましたが、結果的には0.03%と小幅な上昇となりました。これはフラット35の提供元である住宅金融支援機構が自らの利益を削る動きであり、住宅ローンが変動金利中心となる中、顧客確保に急ぐ姿勢が垣間見えます。
■日銀の金融緩和政策修正の影響は?
先日日銀が金融緩和政策の修正を発表したことから、2022年末は長期金利(10年国債利回り)が大きく上昇しました。こうした市場金利の動きを受け、1月は固定金利が全般的に0.1%〜0.2%程度上昇しました。
モゲチェックとしては、「変動金利では安定した低金利が続き、固定金利はさらに0.2%程度上昇する可能性がある」と予想しています。
■住宅ローンインデックスの動き
主要なネット銀行、メガバンク、地方銀行の変動金利、メガバンクの10年固定金利、フラット35の金利をそれぞれ平均したモゲチェックの独自指標、住宅ローン金利インデックスの動きは下図の通りです。
変動金利で低下傾向が続く一方、固定金利は上昇トレンドが続いています。
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