マレーシアにてコンサルティング事業などを展開しているUeda Keisho Corp.はこのほど、縁あってパートナーと結ばれ夫婦となった人たちの意識を探るため、既婚女性を対象にアンケート調査を実施した。

  • 「配偶者に関する意識調査」を実施

社会状況や価値観の変化により晩婚化や非婚率が上昇するなど、現在は結婚そのものの価値が揺らぎつつある。そのような背景を受けて、同調査は2022年12月8日〜9日、全国の40歳〜59歳の既婚女性1,000人を対象にインターネット調査にて実施した。調査会社はアイブリッジ。

  • 6割以上が配偶者に満足している

まず初めに「現在の配偶者に満足していますか」と質問したところ、「ほぼ満足」との回答が41%でトップとなった。

以下、「満足」25%、「やや不満」19%、「不満」が5%という結果に。「満足」と「ほぼ満足」の合計は66%で「やや不満」と「不満」の合計34%を倍近く上回った。

  • 配偶者とは精神的な側面を重視

次に「配偶者との間で最も大切なことは何ですか」と複数回答可で聞いたところ、「お互いを思いやる気持ち」(62%)と「お互いの信頼感」(61%)がほぼ同じ割合でトップ2に。3位以下を大きく引き離しており、配偶者とは精神的な側面が最も重視されていることがわかった。

3位以下は「ほどよい距離感」(46%)、「価値観が合う」(38%)、「お互いを理解すること」(36%)、「お互いを尊敬する気持ち」(32%)が続いた。

  • 配偶者は「家族」との回答が最多に

「あなたにとって配偶者とは何ですか」(複数回答可)との質問には「家族」(60%)との回答が2位以下を大きく引き離してトップとなった。2位は「共同生活者」と「精神的な安心感」が32%で並び、ほぼ同じ割合で「経済的な安心感」(31%)が続いた。

  • 配偶者を採点すると70点以上が63%

次に、配偶者を100点満点で採点してもらったところ「80点」が20%で最も多く、以下「90点」が17%、「70点」が15%、「100点」が11%で続いた。70点以上と回答した人の割合は63%となり、全体的に高く評価されている結果となった。

  • 「生まれ変わっても現在の配偶者と結ばれたい人」は28%にとどまる

最後に「生まれ変わっても現在の配偶者と結ばれたいですか」と質問した。結果は「わからない」が42%でトップとなり、「いいえ」が30%、「はい」が28%との結果となった。

ここまでの設問で配偶者に対する満足度や評価が全体的に高かった中、明確に「はい」と回答した割合は28%にとどまっている。

今回の調査結果を受けて、同社代表取締役 植田将一氏は以下のように解説している。

人生を長く共に歩む配偶者やパートナー。令和時代になり、価値観や環境変化に伴い非婚率や晩婚化もさらに進んできました。国勢調査によると40代男性で未婚が3人に1人。40代女性も5人に1人が未婚と公表されてます。
 
今回の調査では、結婚している40代50代の女性にスポットを当て限定しましたが、結婚せずとも精神的なつながりのあるパートナーが居る方も潜在的にはありそうです。
 
配偶者との良好な関係で大切なのは「お互いを思いやる気持ち、信頼感」。このように配偶者を大切な家族と認識されている6割以上の方の根本にあることが見えました。
 
いつの時代も、環境や価値を置くコトは常に変わります。しかし、時代が変わっても「大切な人を想う気持ち」はいつも変わらないコトが、今回の調査結果でも見えてきました。
 
一方で、晩婚化の影響による日本の少子高齢化が要因となり、今後は様々な問題解決が社会的な関心事となりそうです。