「福耳=お金持ち」というイメージを多くの人が持っています。しかし、意外とどのような形が福耳なのか知らない人も多いですよね。そこで福耳とはどのような形なのかを具体的に解説します。また、福耳は縁起が良い、お金持ちになれるなどといわれる由来や、福耳を持つ男性・女性ごとの性格や特徴も併せて解説します。

  • 福耳とはどんな形? 耳の大きさ・厚さなど基準や特徴は?

    福耳の形や特徴、由来について解説します

福耳とはどんな形? 耳の大きさ・厚さなどの基準や特徴

最初に、福耳とはどのような形なのかを確認しましょう。福耳の具体的な特徴を2つ解説します。

耳たぶが上向き : お金持ちの相の福耳

福耳とは、まず耳たぶが大きくてお肉が厚い耳のことを指します。

さらに、耳たぶの上に米粒が乗るくらい上向きである場合は、理想的な福耳の形です。耳たぶが上向きな方は風水や人相占いなど運気をつかさどる事柄全てにおいて金持ちの相が出ており、縁起が良いとされています。これは、七福神の大黒天と同じ形の福耳で、非常に珍しく貴重なタイプの形といえます。

なお福耳は金運だけでなく、運気全体が高まるとされています。お金の巡りがよく、苦労なく豊かな生活ができ、幸せを感じることができるそうです。また性格が温厚であり面倒見がいいことから、周りの人に感謝され、助けてもらいやすいともいわれます。お金持ちというのも、一攫千金というよりは、そういった積み重ねで豊かになる、という意味合いが強いようです。

耳たぶが垂れ下がっている : 偉人の相の福耳

耳たぶが真下に垂れ下がっているのも福耳といいます。耳たぶの下部(垂珠と呼ばれる)が大きくなっています。この形は偉人である証しと呼ばれ、お金の巡りが良くなるだけではなく、多くの人に好かれ人気を得やすいとされています。

福耳が縁起が良い・お金持ちなどといわれる理由・由来

福耳は縁起が良い、お金持ちに多いなどという説を聞いたことがある方もいるかと思いますが、なぜそういわれるのか、理由や由来についてお話します。

福耳がお金持ちといわれる由来は神様から

  • 福耳が縁起が良い・お金持ちといわれる由来は神様から

    七福神の大黒様、恵比寿様、布袋様は福耳の由来といわれています

福耳が縁起が良い、お金持ちとされる一番の由来は、先ほども少し触れたように、七福神でおなじみの大黒様です。大黒様の耳の形は上向きの福耳で、財宝や開運をつかさどる神として知られています。

同じく七福神の、豊漁豊作の神である恵比寿様、財運や商売繁盛を象徴する布袋様も福耳です。このように縁起が良く、金運に関係する神々と同じ福耳をしている人は、縁起が良くお金に困らなくなると考えられるようになりました。

ただし、福耳だからといって、必ずお金持ちになれるわけではありません。努力をしなかったり、浪費していたりすると、福耳であっても貧乏になる可能性があります。福耳を持っているからと努力せずにただ浪費してしまえば、お金は減っていってしまうのです。

さらに、福耳を持ち、お金持ちの人であっても、悪意のある人にだまされて貧乏になってしまうことも考えられます。福耳の人はお金持ちである可能性はありますが、人相の他、当然ながら普段の行いなど、それ以外の要素と併せて裕福かが決まるのです。

福耳が偉人に多いといわれる由来は仏様から

  • 福耳が偉人と呼ばれる由来は仏様から

    仏様も福耳の由来といわれています

さて耳たぶが垂れ下がった形の福耳として代表的なのが、お釈迦様の仏像や、中国の偉人として知られる孔子などです。

仏様の姿の特徴を表現する方法として知られている「三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじっしゅこう)」でも、仏様は耳朶環(じだかん)と呼ばれる垂れ下がった耳を持つとされています。

人相占いでよくいわれる福耳の性格

福耳は前述のように非常に縁起が良いとされる形ですが、人相占いでいわれる性格としては、ただ縁起が良いだけにとどまりません。

福耳の人相占いにおける性格には、「人望が厚く人と一緒にいることを好む」「精神的に安定しており温厚」「人の面倒見がいい」「周りを気にせず自分のやりたいことに打ち込める」などがあげられます。

ただし、場合によっては「非常にモテるため、一人の相手に満足できず浮気性」となることもあるのが難点で、恋愛面でトラブルを引き起こすケースもあるとされています。

ちなみに、鎌倉時代の仏教説話集「沙石集(しゃせきしゅう)」には、ある僧が自分の福耳を人に売った結果、福運を逃してしまった話が残されています。そして、その僧が売った福耳を買った人には福運が巡ってくるようになったとか。

当時の耳に対する価値観が表れている面白い逸話ですよね。鎌倉時代からすでに、福耳は運が良くなるものだと認識されていたことがわかります。

福耳の男性の特徴・性格

ここからは、福耳の男性の特徴や性格についてご紹介します。

福耳の男性は非常に聡明で積極性があり、金運や財運に恵まれやすいのが特徴といわれています。仕事面では高く評価され出世が早い傾向があり、財が安定して蓄えられ、収入もアップしやすいでしょう。

人との調和を大切にする心優しい性格を持ち、他者に対して非常に温厚なことから、人柄も評価されるといわれています。

福耳の女性の特徴・性格

次に、福耳の女性の特徴や性格についてご紹介します。

福耳の女性は頭の回転が速く、非常に気配り上手とされています。コツコツと努力をすることができ、若い段階で大きな財を築けるでしょう。特にお金の運用能力に優れており、経理関係の仕事では高く評価され、自身のお金のやりくりも得意な場合が多いようです。

コツをつかむのが非常に早く、要領がいいので家事と仕事の両立にも長けているとされます。人の意見を積極的に聞き入れるため、対人関係も良好でしょう。

福耳の確率は? 遺伝する?

  • 福耳の確率は? 遺伝する?

    福耳は子供や孫に遺伝していくのでしょうか?

福耳になる確率は、500人に一人、最良の形ともなると1000人に一人程度になるのではないかといわれており、確率は非常に低い傾向にあります。

なお福耳自体、家系によって遺伝する場合もあれば、福耳ではない親から福耳の子どもが生まれることも珍しくないため、一概にこの方法をとれば福耳の人が生まれる、という方法はありません。

また、福耳は先天的な場合もあれば、後天的に福耳へと変化する方もいます。

福耳の芸能人・有名人

福耳を持つ芸能人や有名人の代表例としては、フィギュアスケーターでありタレントの浅田真央さん、野球選手でありタレントの松井秀喜さん、お笑いタレントの松本人志さんや上田晋也さん、そしてマイクロソフトの創設者であり実業家のビル・ゲイツさんなど、誰でも聞いたことがあるような有名人・芸能人が名を連ねています。

いずれの人物も才にあふれ人柄も良く、財を築き上げている偉人という共通点があり、福耳の人相占いは的を射ていることがわかるでしょう。

福耳が幸運という印象は七福神やお釈迦様から

福耳とは、耳たぶが大きくてお肉が厚い耳のこと、また耳たぶが真下に垂れている耳のことを指します。福耳と聞くと、お金持ち・縁起が良いことをイメージする人は多いでしょう。その由来は、七福神をはじめとした神様などから影響を受けています。人相占いでも、男女ともに縁起が良いだけはなく、人望が厚く、やりたいことに打ち込めるなど、福耳はポジティブな特徴として考えられています。

さまざまな事情から福耳の人が必ずしもお金持ちとは限りませんが、縁起が良いといわれていることに変わりはありません。後天的に福耳へと変貌を遂げる方もいますので、ご自身の耳はもちろん、周りの人の耳をチェックして確かめてみてはいかがでしょうか。