パルコは、渋谷PARCO「パルコミュージアムトーキョー」にて、田名網敬一による個展「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That‘s all Right!!」を開催する。

  • 「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That‘s all Right!!」

田名網敬一が生前に親交があった赤塚不二夫への想いを馳せて鋭意創作を続けて生まれたスペシャルコラボレーションとなり、ペインティングとインスタレーション作品の展示を行う。会場では、集英社による特装版作品集の販売も予定している。

  • 田名網敬一

田名網と赤塚不二夫は、田名網の秘めた尊敬の念によって細く長く結ばれている。70~80年代によく新宿や六本木のバーで一緒に酒を飲んだ記憶を語る田名網だが、幼少期に漫画家に憧れていた自分のプライドが邪魔をして、当時プライベートな時間を共有する関係性までは築けなかったという。しかし、「信じられないくらい良い人だった」と田名網が語る赤塚不二夫の存在は、「バカは真面目に」という赤塚の精神と共に、田名網の作品にも深く刻まれている。

  • © Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd.

本展は赤塚りえ子氏の協力のもと、赤塚不二夫の代表作である「ひみつのあっこちゃん」や「天才バカボン」などの原画をモチーフに、ペインティング、コラージュ、ネオン、インスタレーションと様々な形式で新たな作品を制作。中でも「天才バカボン」のエピソード「整形手術の熊さんなのだ」に登場する、顔を家にされてしまった男のキャラクターが田名網の手によって茶室として生まれ変わったインスタレーション作品、イヤミの象徴的なフォルムと赤塚作品の最大の特徴でもある漫符、オノマトペを抽出して制作されたネオン作品は、本展覧会最大の見どころだという。

  • © Keiichi Tanaami Courtesy of NANZUKA ©Fujio Productions Ltd.

本展企画に合わせて、集英社による特装版作品集「That‘s all Right!!」の出版及びSHUEISHA MANGA-ART HERITAGEによるプリント作品のリリースも予定。こちらのプリント作品は、70年代から「PLAY BOY」など、数々の集英社雑誌のアートディレクションを手掛けた田名網と集英社の再タッグを象徴する印刷メディアとして、グラビア印刷の技術を駆使した過去に前例のないアート作品となっている。

「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That‘s all Right!!」は、1月21日から2月13日(11:00-21:00)まで、渋谷PARCO 4FのPARCO MUSEUM TOKYOにて開催。入場料は500円。