ツムラは12月14日、「女性の更年期に関するイメージと実態調査」の結果を発表した。同調査は11月2日~4日、全国の20代~60代女性600人を対象に、インターネットで実施した。

  • 更年期という時期の具体的なイメージ

更年期という時期に対するイメージを聞くと、77.5%が「ライフステージのひとつ」と理解しているが、「老化を実感・もう若くはいられない時期」(80.3%)、「更年期症状が続く辛い時期」(77.7%)というネガティブなイメージを回答する人が多かった。

更年期という時期にポジティブとネガティブのどちらのイメージを持っているかと聞くと、「ネガティブな時期」(79.8%)という回答が多かった。中でも、30代(89.0%)の女性はネガティブなイメージを持っている割合が高い。

  • 更年期という時期の具体的なイメージ(年代別)

更年期という時期にネガティブなイメージを持つ女性にその理由を聞くと、「更年期をネガティブに伝えている情報に触れた」(48.4%)、「周囲でよくないイメージで言っているのを聞いた」(41.5%)が上位だった。年代別に見ると、30代は「更年期をネガティブに伝えている情報に触れた」が60.7%と高く、20代は「身近な人で更年期症状で苦しんでいる人を見た」が44.0%と高なっている。

更年期症状に対する認識について尋ねると、「日常生活・社会生活に支障をきたす」(79.2%)、「体の衰え始め」(74.7%)、「何年も続く」(72.2%)という認識が7割を超えた。更年期症状を自覚する女性では65.0%が「どんな不調も更年期の症状かもしれないと思ってしまう」と答えている。

  • 更年期症状に対する認識

更年期症状として一般的と思うものを選んでもらったところ、「イライラ」(54.3%)、「ほてり」(50.8%)、「発汗」(50.5%)、「ホットフラッシュ」(47.5%)、「のぼせ」(42.8%)が上位に挙がった。

一方、更年期症状を自覚する40代~60代女性に、自身の更年期症状として当てはまるものを聞くと、「疲れやすさ」(51.0%)、「肩こり」(47.0%)、「気分の落ち込み」(44.0%)が高くなり、実際に更年期に多く感じる症状は、一般的な更年期症状に対するイメージとは異なることがわかった。

  • 更年期症状を自覚する人の症状

自身の更年期症状への対処方法を男女別に聞くと、「どう対処していいかわからない」と答えた人が女性71.3%、男性84.3%で圧倒的に多かった。

  • 自身の更年期症状への対処方法

更年期症状を自覚する女性に更年期症状が日常生活・社会生活にどの程度影響しているか聞くと、54.0%が「支障をきたす」「やや支障をきたす」と答えた。

更年期症状に対する意識を聞くと、41.0%が「周りから指摘されることに抵抗がある」、40.0%が「周りに言いにくい」、39.0%が「自分に更年期症状が出るとは思わなかった」、38.0%が「更年期症状があっても認めたくない」と答えた。

  • 自身の更年期症状に対する意識

更年期症状への対処方法を聞くと、32.0%が「我慢する」と答えている。我慢すると理由は「対処するほどのことではない」(46.9%)が多かった。「人に相談した」は30.0%、「病院に行った」は22.0%にとどまっている。「病院に行った」と答えなかった人に受診しない理由を聞くと、46.2%が「病院に行かなくても乗り切れる」と回答している。

  • 自身の更年期症状への対応