えちごトキめき鉄道は、国鉄急行形電車「クハ455ー701」の検査を通すためのクラウドファンディングが目標金額を達成したことを受け、1月4日から観光急行を運休し、同車両の検査を行うと発表した。運休期間は2023年3月中旬まで(予定)とされている。

  • えちごトキめき鉄道の455系・413系

同社は現在、新製時から50~60年が経過している「クハ455-701」「モハ412-6」「クモハ413-6」の3両編成で「国鉄形観光急行」として土休日などに運行し、人気を集めている。「クハ455-701」は4年ごとに行う「重要部検査」を間もなく迎えるが、検査をクリアするために2,500万円かかると見込まれることから、その一部にあたる500万円をクラウドファンディングで集めていた。

募集開始から2日間で目標金額を達成し、冬期間に「クハ455-701」の検査を実施することに。検査に2カ月程度を要するため、「国鉄形観光急行」は年明けから約2カ月間にわたって運休となる。これにともない、現在、土休日に455系・413系で運行している直江津駅8時43発(妙高高原行)、妙高高原駅9時44分発(直江津行)の快速列車はET127系で運転する。

なお、クラウドファンディングに関して、全般検査が2024年1月に迫っている「モハ412-6」「クモハ413-6」の検査費用をネクストゴールを設定。目標金額を1,500万円に変更して引き続き寄付金を募集している。12月11日現在、すでに1,100万円を突破している。