田辺三菱製薬は11月16日、「大阪の地域特色に関する調査」の結果を発表した。調査は11月4日〜5日、大阪府を主とする近畿圏在住の20歳〜69歳の男女1,040人を対象に行われたもの。

  • 「以下の大阪の地名に読みがなをつけてください」の問いに正しく回答できた方の割合

まず、大阪の地名である「難波」「梅田」「十三」「船場」「放出」「喜連瓜破」「道修町」の読み方について質問したところ、「道修町(どしょうまち)」が正しく読めた人は29.2%となった。他の地名と比較して低くなっている。

年齢別では、若い方ほど読めない傾向が見られるほか、60歳代においては同調査を開始した2016年には70%以上が読めていた一方で、今年は初めて6割を切る結果となった。

  • 「以下の大阪の地名に読みがなをつけてください」の問いに正しく回答できた方の割合(年齢別)

道修町を江戸時代から今日まで続く「くすりの町」と認識する割合は、それぞれ25.7%と23.2%。2016年の調査開始以来の最も低い数値となり、「道修町について知っていることはない」の回答も過去最多となっている。

  • 大阪・道修町について知っていること

60歳代でも、道修町を現役の「くすりの町」としての認識する割合は39.4%に。20歳代の6.7%と比較すると高いものの、これまでで最も低くなっている。毎年11月22日〜23日に開かれる神農祭の認知も、この7年で初めて10%を割り込んだ。

一方で、訪問意欲の面では半数以上が「ぜひ機会を作って行きたい」「タイミングがあえば行ってみたい」と答えている。

また、製薬は大阪を代表する産業であるとの認識度に関しては、61.6%。過去最高だった昨年の63.1%に次いで高い数値となっている。

  • 大阪の代表的な産業に対する認知の割合

大阪の古代史に対する認知は、「よく知っている」や「聞いたことがある」と答えた割合は2020年以降の調査で最も高くなった。大阪が舞台の1970年と2025年の万博に対する認知が高い傾向に。

  • 大阪の出来事に対する認知の割合

2025年の万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の愛称を他キャラクターの名前も含む4択で聞いたところ、正答率は全体で61.2%となった。年代別でも20歳代で51.4%、30歳代で59.1%、40歳代で65.9%、50歳代で66.3%、60歳代で63.0%と、年齢を問わず広く認知されている。