――先ほどもお話しましたがコンビ結成13年に。うるとらブギーズにとって、大きな分岐点になった出来事はありましたか?

佐々木:僕らは八木さんがネタを書いてくれるのですが、2017年ぐらいからネタのレベルがグッと上がった気がします。熱みたいなものを感じるようになりました。結果『キングオブコント』でも準決勝まで行かせてもらって、お客さんの反応も良かったし、周りも「惜しかったね」って言ってくれて。そこから2019年に『キングオブコント』で決勝まで行けて、さらにグッと環境が変わりました。

――八木さんの中では、2017年あたりからネタ作りをする上で何か変わったという自覚はあったのですか?

八木:特に意識したことはなかったのですが、ちょうどそのころから自分が書いたものや、やったことに対して評価されるようになったというのは大きいかもしれませんね。大人になると褒められることってあまりないじゃないですか。だからコントとかが褒められるようになったのがうれしくて「もっと」みたいな気持ちになったのかもしれません。

――決勝に初進出した2019年の『キングオブコント』後の変化も改めてお聞かせください。

八木:完全に生活が変わりました。あの時も決勝出て、次の日バイトとしていたので。でもそこからバイトも辞められるようになって、ガラリと変わりました。

佐々木:あの決勝までは、休みだらけで、月に数回しかライブに出ないみたいな感じだったのが、1日3ステージとかが当たり前のようになって、やっと吉本の芸人になれたなと実感しました。

――『キングオブコント』への思いはやはり相当強いのでしょうか。

八木:そうですね。2020年に出場したときは、2019年がまぐれだと思わせたくないという思いで頑張って。2021年に3回目の決勝に行ったときは、これで本物だと思ってもらえたのかなと。それで臨んだ2022年は、いつもはこれまで受けたネタなどをやっていたのですが、全部新ネタで勝負したいという思いがあって……。結果ダメだったのですが、毎年『キングオブコント』は非常に大切な位置づけの大会です。

――今年は決勝に行けず、悔しい思いを。

八木:そうですね。決勝の放送もやっぱり悔しいなという思いで見ていました。

佐々木:ここ3年はずっとあの場にいたのに、家で見るというのは悔しかったです。

――リベンジへの闘志は高まりましたか?

八木:そうですね。今回の単独ライブも、長尺のネタを多めに書こうかなと思っていたのですが、やっぱり『キングオブコント』で負けたのが悔しすぎて、短距離走のネタにシフトチェンジしようと思っています。

――目指すは優勝?

八木・佐々木:そうです。

――『M-1グランプリ』にも参加されていますが、やはりコントへの思いがより強いのでしょうか。

佐々木:そうですね。僕らの武器はコントかなと思っています。