トリップアドバイザーは11月15日、「2022年冬の旅行動向」の結果を発表した。同調査は日本を含む世界6カ国(アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、シンガポール、日本)の旅行者への意識調査およびサイトの利用状況データをもとに分析した。
旅行者への意識調査は9月27日~10月6日、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、シンガポール、日本の6カ国でオンラインにてQualtricsと共同実施し、合計2,100人以上が回答した。サイトの利用状況データは、トリップアドバイザー上で2022年12月1日~2023年2月28日の旅行期間を対象とした2022年9月と10月の行動データより算出している。
今冬(2022年12月~2023年2月の期間中)に「旅行を予定している」と回答した日本人旅行者は53%で、2021年冬の旅行動向(2021年11月~2022年1月の期間中の旅行)の28%と比べると大幅に上昇した。移動距離は、国内旅行が93%、海外旅行が7%で、時間は「4~6時間」(41%)が最も多く、「1~3時間」(35%)、「11時間以上」(14%)と続く。
旅行への考え方は、「ワクワクしている」(67%)、「ハッピー」(55%)、「楽観的である」(28%)とポジティブなワードが並び、2021年冬に一番回答が多かった「慎重になっている」は7%に減少した。
2021年冬の旅行での出費と比べ、2022年の冬の旅行では出費が「2021年よりとても多い」、「2021年より少し多い」との回答が38%、「2021年と同じ」との回答が50%、「2021年より少ない」との回答が12%だった。
今冬の旅行について、日本の旅行者による国内旅行の検索ボリュームを2019年と比べると-36%だった。コロナ前には届かないものの、2021年と比べると+13%と回復基調にある(検索期間:2022年9月1日~10月29日)。
旅行時期は、12月3日、24日、29日、30日、31日のチェックインが多い傾向にあった。国内の人気観光地は、1位位が「浦安市」(千葉県)、2位が「此花区」(大阪府)、3位が「箱根町」(神奈川県)、4位が「千代田区」(東京都)、5位が「港区」(東京都)となった。
2022年海外の冬の人気観光地は、1位が「バンコク」(タイ)、2位が「ホノルル」(アメリカ)、3位が「ソウル」(韓国)、4位が「パリ」(フランス)、5位が「シンガポール」だった。
2022年冬の回復傾向が強い観光地TOP5は、日本では「八戸市(青森県)」「港区(愛知県)」「西区(大阪府)」「帯広市(北海道)」「江東区(東京都)」だった。海外では「シドニー(オーストラリア)」「釜山(韓国)」「ソウル(韓国)」「パトン(タイ)」「シンガポール」となっている。
今冬の旅行について、海外の旅行者による訪日旅行に関する検索ボリュームを2019年と比べたところ、-64%とコロナ前の基準には届かないものの、2021年と比べると+1230%と著しく上昇した(検索期間:2022年9月1日~10月29日)。
オーストラリアの旅行者による回復傾向が強い海外観光地の1位は「中央区(大阪府)」だった。シンガポールからの旅行者による回復傾向が強い海外観光地は、「大阪市(大阪府)」のほか「新宿区(東京都)」などがランクインしている。アメリカからの旅行者による回復傾向が強い海外観光地は、「箱根町(神奈川県)」」「中央区(東京都)」「新宿区(東京都)」「千代田区(東京都)」「渋谷区(東京都)などがランクインした。
2022年冬、海外からの旅行者に人気の国内観光地の1位は「新宿区(東京都)」、2位は「中央区(東京都)」、3位は「渋谷区(東京都)」、4位は「中央区(北海道)」、5位は「港区(東京都)」だった。
2022年冬、海外からの旅行者による回復傾向が強い国内観光地(前年比)では、1位が「北区(兵庫県)」、2位が「由布市(大分県)」、3位が「草津町(群馬県)」、4位が「湯沢町(新潟県)」、5位が「泉佐野市(大阪府)」だった。