「Trairy」はこのほど、ダイエット成功者に、ダイエットのきっかけや理由、達成するまでの期間、目標設定、方法などをアンケート調査した。
同調査は2022年11月2〜5日、直近3年以内にダイエットに成功した20〜59歳の男女410人(男性146、女性264)を対象にインターネット調査にて行った。
ダイエットに取り組んだ期間は、平均で11.5カ月となった。SNSなどでは短期間でやせた体験談が目立つが、ダイエットに成功した人には時間をかけ、1年程度取り組む人が多いことがわかった。
短期間で大きくやせるためには厳しい食事制限や運動が必要なため、時間をかけたダイエットのほうが取り組みやすく、成功確率も高いのではないかと思われる。
続いて対象者に「身長」「ダイエット開始前の体重」「ダイエット終了後の体重」を質問した。人それぞれ身長が異なるため、その数値をもとにBMIに置き換えて体重変化のデータ数値を算出している。
ダイエット開始前のBMIの平均は24.55。ダイエット終了後は21.28で、平均でダイエットによるBMI減少幅は3.27となった。
BMI25以上が肥満とされているため、平均としてはそのくらいの数値からダイエットに取り組み始め、適正体重であるBMI22を下回るくらいまで取り組んでいることがわかる。
ダイエットを始めたきっかけとして重要だったものを選択してもらった。複数選択可の質問で、全体の1位は「鏡で自分の姿を見てショックだった」(52.7%)となった。以下、2位「体重計の数値を見て太っていた」(50.0%)、3位「服が着られない」(31.7%)、4位「かっこよくなりたい・かわいくなりたいと思った」(31.5%)、5位「自分を変えたいと思った」(26.6%)と続く。
男女別に見ると、男性は1位「体重計の数値を見て太っていた」(42.5%)、2位「鏡で自分の姿を見てショックだった」(41.1%)、3位「健康診断の数値が悪かった」(32.9%)、4位「服が着られない」(26.7%)、5位「かっこよくなりたい・かわいくなりたいと思った」(24.0%)の順番に。
一方、女性では1位「鏡で自分の姿を見てショックだった」(59.1%)、2位「体重計の数値を見て太っていた」(54.2%)、3位「かっこよくなりたい・かわいくなりたいと思った」(35.6%)、4位「服が着られない」(34.5%)、5位「自分を変えたいと思った」(32.2%)となった。
男性は女性よりも「健康診断の数値が悪かった」「医師に注意された」「病気になった」など、健康悪化からダイエットに取り組む人が多いことがわかった。
また、女性は男性よりも「鏡で自分の姿を見てショックだった」「かっこよくなりたい・かわいくなりたいと思った」「自分を変えたいと思った」など、自己研鑽のためにダイエットに取り組む人が多い傾向が見られた。
ここで、アンケート回答者のダイエットを始めた具体的な理由についていくつか紹介している。
■ダイエットを始めた具体的な理由は?
【35歳女性】全身鏡に映った自分の姿がみにくくて体型がみっともなく、少しでも痩せて色々な洋服が着たかったからダイエットを始めました。
【46歳男性】健康診断のコレステロールの数値が悪く、判定も悪かったので、友人の誘いで始めた筋トレを本格的にやるようになってダイエットを始めました。
【26歳女性】体が重く、顔もまんまるで化粧をしても全然盛れなくなりました。おまけに着たい服も着れず、健康診断でコレステロールを指摘されたことがきっかけです。
【24歳男性】恋人と洋服を選びに行き試着せずに購入しようとしたところ恋人から「最近おなか回り出てきたんだから試着した方がいいんじゃないの?」と言われショックを受けたためです。
複数選択可で、ダイエットでやせたいと思った体の部位を質問した。全体ランキングでは、1位「お腹」(89.5%)、2位「顔」(43.2%)、3位「太もも」(42.4%)、4位「お尻」(27.3%)、5位「腕」(22.0%)の順番に。
男女別では、男性が1位「お腹」(97.3%)、2位「顔」(39.0%)、3位「太もも」(15.1%)、4位「お尻」(10.3%)、5位「背中」(7.5%)。女性は1位「お腹」(85.2%)、2位「太もも」(57.6%)、3位「顔」(45.5%)、4位「お尻」(36.7%)、5位「腕」(32.2%)だった。
男性では大多数が「お腹」に集中し、下位に大きく差をつけているのに比べ、女性は6位「背中」(23.9%)、7位「ふくらはぎ」(21.6%)などもかなり数字を集めている。女性のほうが様々な部位についてダイエットでやせたいと考えていることが判明した。
「ダイエット開始時に目標の体重は決めましたか?」では、「はい」が66.1%、「いいえ」33.9%。「ダイエット開始時に期限は決めましたか?」では、「はい」が27.8%、「いいえ」72.2%。ダイエットに成功した人は、期限を決めずにダイエットに取り組んだ人が多いことがわかる。
また、「ダイエット中に停滞期はありましたか?」では、「はい」72.2%、「いいえ」27.8%。「ダイエットを挫折してやめた経験はありますか?」は「はい」68.5%、「いいえ」31.5%と、それぞれ回答が寄せられている。
複数選択可で、食事でダイエットに取り組んだ方法について聞いた。上位から順番に、1位「食事量を減らす」(56.3%)、2位「野菜を多めに食べる」(41.7%)、3位「水を多く飲む」(41.0%)、4位「糖質制限」(38.5%)、5位「たんぱく質を多めにとる」(34.4%)となった。
なお、10位の「白湯を飲む」の方法に取り組んだ人は、圧倒的に女性が多いという結果だった。
ダイエットで取り組んだ方法については、1位「筋トレ」(50.2%)、2位「ウォーキング」(49.5%)、3位「ストレッチ」(42.4%)、4位「ランニング」(15.1%)、5位「ヨガ」(9.5%)に。5位「ヨガ」に取り組んだ人は、圧倒的に女性が多かった。
アンケート回答者のダイエットの成功や継続に大切だったことについて、いくつか紹介している。
■ダイエットの成功や継続に大切だったことは?
【35歳女性】自分のモチベーションをいかに停滞させないか。短期間で結果を求めないこと。痩せた自分を想像して、着れる服のレパートリーがどれだけ増えるか想像すること。無理をせずに自分のペースで少しずつでも減らせるように頑張りました。
【35歳男性】なんでも記録することです。カロリーや運動は何をやったのかをしっかりと記録していました。そのようにすることで、運動は何日続いたのかがわかり、習慣化されます。食べ物もいつもダイエット食だとモチベーションが続かないので、たまには脂っこいものも食べていました。
【27歳女性】やっぱり、食事管理が一番大切でした。管理したことにより自分のよくない食生活を直すことができました。身体が軽くなり、以前は嫌いだった運動もできるようになって本当によかったです。垢抜けの一番はダイエットでした!
【29歳男性】食事管理や自炊をしっかりとすること。インスタントやお惣菜の揚げ物を食べていた時はやはり体重やおなか周りの脂肪が気になりました。自炊をし、弁当を持ち運ぶようになってから自分の体重や食べるものを管理できるしお金も節約できるのでいいことしかないです。
今回の調査で、ダイエットへの取り組み方やダイエット方法については傾向や、人気の方法があることが明らかとなった。