ステランティスジャパンはジープ「グランドチェロキー」に標準ボディ仕様(2列シート、5人乗り)とプラグインハイブリッド車(PHEV)を追加して受注を開始した。
新たに登場するグランドチェロキー標準ボディのサイズは全長4,900mm(「Summit Reserve 2.0L 4xe」は4,910mm)、全幅1,980mm、全高1,810mm、ホイールベースは2,965mm。7人乗り仕様と比べると全長が約300mm、ホイールベースが125mm短くなる。最小回転半径は6.0mで取り回し性に優れている。
PHEVのパワートレインは2.0L直列4気筒ターボエンジン、電気モーター2基、350Vバッテリーパック、8速オートマチックトランスミッションで構成。モーターのみで最長53kmを走行可能で、ハイブリッド燃料消費率は10.4km/L(WLTCモード)を達成している。
一方のガソリン車は2.0L直列4気筒ターボエンジンに8速オートマチックトランスミッションを組み合わせる。最高出力は272ps、最大トルクは400Nmだ。
グランドチェロキーがガソリン車とPHEVの2タイプを設定するのは今回が初めて。
PHEVではブレーキペダルを踏むと電気モーターによる回生ブレーキが作動し、発生した電気はバッテリーパックへと蓄えられる。
また、回生ブレーキの効果を最大化する「Max Regen」機能を任意に選択することもできる。さらに、走行モードを「HYBRID」(ハイブリッド)モード、「ELECTRIC」(エレクトリック)モード、「e-SAVE」モードの3種類から選択できる「Eセレク」機能を搭載している。
エクステリアは1963年に登場したラグジュアリーSUVのパイオニア、初代「ワゴニア」(Wagoneer)にインスピレーションを得ながら、最新のデザイン手法によりモダンに仕上げられた「グランドチェロキーL」のスタイリングを踏襲。なお、PHEVの「Limited 2.0L 4xe」「Summit Reserve 2.0L 4xe」はそれぞれ専用デザインのアルミホイールを採用している。
ボディカラーはブライトホワイト、ヴェルヴェットレッド、ダイヤモンドブラッククリスタル、バルティックグレーメタリックの4色。「Summit Reserve 2.0L 4xe」ではボディカラーに関わらずブラックペイントルーフが組み合わされる。
インテリアカラーは「Summit Reserve 2.0L 4xe」のバルティックグレーメタリックではテュペロ ブラウンの内装、その他のモデルにはブラックの内装が組み合わされる。すべてのモデルが新世代の車載通信モジュール「テレマティックボックスモジュール(TBM)」を採用している。
メーカー希望小売価格は「Limited 2.0L」(ガソリン)が892万円、「Limited 2.0L サンルーフ仕様」(ガソリン)が910万円、「Limited 2.0L 4xe」(PHEV)が1,037万円、「Summit Reserve 2.0L 4xe」(PHEV)が1,227万円。パールコート塗装は+5.5万円となる。