ファミリーマートで10月18日から超気合の入ったチルド麺が登場した。ラーメンデータバンク会長で「自称日本一ラーメンを食べた男」として有名なラーメン評論家・大崎裕史氏がおすすめする全国の有名ラーメン店10店舗監修のもと開発した、チルド10種類が発売されたのだ。
コンセプトは「まだ他のコンビニで出ていない名店」だけを集めていること。
それだけ聞くと、なかなか横綱店は集まらないのでは? と思うが、いざラインナップを見てみるとコーフンで鼻血が出るレベル。
今回はその中でも関東地方・東海地方で買える2品をレポートしてみたい。
「ラーメン屋 トイ・ボックス監修 醤油ラーメン」(618円)
「トイ・ボックス」は東京・三ノ輪にある「TRYラーメン大賞」で醤油部門1位&大賞を獲得したことのある人気店。ミシュランガイド東京のビブグルマンまで獲得している“超”のつく名店だ。
これまでコンビニでチルド麺が出ていなかったことが奇跡といっても良い。
このお店の特徴はなんといっても丼から鶏の旨味が爆発するぐらいの分厚い清湯スープ。そして、それに負けない醤油の香りである。
「ラーメン屋 トイ・ボックス監修 醤油ラーメン」(618円)、まず注目したいのが鶏油が別添であること。これは筆者が今まで食べた中では初めて。鶏油はレンジで一緒にチンしないように注意しよう。
温めてフタを開けると、芳醇な醤油の香りが。5種類の醤油を合わせて作った醤油ダレだ。鶏油を入れてからスープを一口。鶏の旨味がふわっと口の中に広がり、チルドとは思えない美味しさ。
驚いたのは、麺を啜るとさらに鶏の旨味が広がること。麺を食べてさらに美味しくなる一品だ。
麺:★★★
具:★★★
スープ:★★★★★
総合:★★★★
「三ん寅監修 味噌らーめん」(618円)
「三ん寅」は味噌ラーメンの名店「すみれ」出身の名店。東京メトロ有楽町線・江戸川橋駅からほど近くにある。「TRYラーメン大賞」で味噌部門1位を獲得したことのもある人気店だ。
このお店の味噌ラーメンの特徴は、中華鍋で味噌を焼きながら作る香ばしいスープ。この香ばしさをチルドでどう表現するのか、これに尽きるなと思っていたが、結果から言うと激ウマだ。
「三ん寅監修 味噌らーめん」(618円)はしっかり炒めた2種の味噌をブレンドしており、濃厚な味噌スープにしっかり香ばしさが際立っている。
隠し味に山椒を使っていて、ほんのり香りを感じる。チャーシューの上には生姜が乗っていて、それを溶くとさらに香りが良くなる。麺もいい縮れ感で再現性が高い。イタリア産豚を使用した炙り焼チャーシューも美味しい。クタッとしたタマネギとモヤシもお店クオリティに近い。
いい濃度でしっかりお店の美味しさにこだわり抜いた一品。はっきり言って今まで食べた味噌のチルド麺で一番美味しかった。
麺:★★★★
具:★★★★
スープ:★★★★★
総合:★★★★★
チルド麺の進化をまざまざと見せつけられ、ビックリするほどのクオリティ。さすが名店監修、大崎氏のプロデュースと唸らされた。これは必食だ。