タニタは10月18日、「人生100年時代の健康とフレイルに関する調査2022」の結果を発表した。調査は8月5日〜9日、全国の40歳以上の男女2,500名(男女各1,250名)を対象にインターネットで行われた。

  • 自身の健康寿命について“理想と予想”

    自身の健康寿命について“理想と予想”

自身の健康寿命について"理想と予想"を聞いたところ、健康寿命の理想(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活したいと思う年齢)は、「80歳~84歳」(20.3%)や「85歳~89歳」(16.1%)、「90歳~94歳」(23.2%)、「100歳以上」(18.2%)に多くの回答が集まり、平均は男性85.55歳、女性86.99歳で、全体は86.27歳という結果に。

一方、健康寿命の予想(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できると思う年齢)では、「75歳~79歳」(11.7%)や「80歳~84歳」(19.5%)、「85歳~89歳」(19.1%)、「90歳~94歳」(17.6%)に回答が集まり、「既に健康上の問題で日常生活が制限されている」(1.2%)と回答した人を除いた平均は男性81.31歳、女性82.44歳、全体は81.87歳となった。

また、健康寿命の予想が健康寿命の理想を下回った割合は全体で55.4%と、半数以上の人が理想よりも早く日常生活で制限されると考えていることがわかった。

  • 健康寿命の理想・予想と統計上の健康寿命・平均寿命

    健康寿命の理想・予想と統計上の健康寿命・平均寿命

厚生労働省の調査によると、健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳。平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳で、健康寿命と平均寿命には男性で8.73歳、女性で12.07歳と大きな開きがあることがわかる。

そこで、「健康寿命の理想」の平均と「健康寿命の予想」の平均、厚生労働省の調査による健康寿命と平均寿命を男女別にみると、男性では統計上(厚生労働省の調査)の平均寿命(81.41歳)と「健康寿命の予想」(81.31歳)がほぼ同じに。「健康寿命の理想」(85.55歳)が統計上の健康寿命(72.68歳)を12.87歳、統計上の平均寿命(81.41歳)を4.14歳上回った。

一方女性は、「健康寿命の理想」(86.99歳)が統計上の健康寿命(75.38歳)を11.61歳上回り、「健康寿命の理想」(86.99歳)と統計上の平均寿命(87.45歳)はほぼ同一となった。