西武鉄道は、サイクルトレインの実証実験を11月5・6日に新宿線の10000系「レッドアロー」、11月26・27日に池袋線・西武秩父線の40000系「S-TRAIN」で行うと発表した。

  • 西武鉄道の特急車両10000系「レッドアロー」

西武線での新たな観光方法の提案として、将来的に本線で定期的なサイクルトレインを導入することを見据え、実証実験を実施する。晩秋の行楽シーズンに合わせ、定期運行の特急列車・座席指定列車を活用した事前申込制で行われる。

新宿線では、環八通りに近く自転車でのアクセスに便利な井荻駅に「レッドアロー」を臨時停車させ、本川越駅まで運行。本川越駅からは、入間川自転車道や荒川自転車道などでサイクリングを楽しめる。対象列車は「小江戸3号」(井荻駅7時42分発・本川越駅8時16分着)と「小江戸34号」(本川越駅17時2分発・井荻駅17時33分着)。「レッドアロー」の7号車を対象車両とし、下り・上りそれぞれ6名ずつ(合計12名)募集する。

  • 西武鉄道40000系「S-TRAIN」

池袋線・西武秩父線では、府中街道や志木街道などの幹線道路から近い秋津駅に有料座席指定列車「S-TRAIN」を臨時停車させ、西武秩父駅まで運行。西武秩父駅からは、紅葉が見頃を迎える長瀞岩畳をはじめ、札所巡りやジオサイト巡りといったサイクリスト向けのコースを楽しめる。対象列車は「S-TRAIN 1号」(秋津駅8時14分発・西武秩父駅9時15分着)と「S-TRAIN 4号」(西武秩父駅17時7分発・秋津駅18時15分着)。「S-TRAIN」の10号車を対象車両とし、下り・上りそれぞれ10名ずつ(合計20名)募集する。

新宿線は10月21日9時まで、池袋線・西武秩父線は11月9日16時まで、西武トラベルのサイトの参加申込みフォームにて受け付ける(申込み多数の場合は抽選)。参加料金は片道1,500円(特急料金または座席指定料金と自転車持込料が含まれる)。乗車の際、乗車券が別途必要となる。