プラネットは、おやつ・お菓子に関する調査結果を10月11日に発表した。調査は、8月30日~9月2日の期間、4000人を対象にインターネットで行われた。
はじめに、「あなたの好きなお菓子を教えてください」と尋ねると、1位「アイスクリーム」。2位は「チョコレート」、3位は「スナック」という結果に。
「好き」と回答した人の割合は、多くの項目で男性よりも女性のほうが高くなっているが、「生菓子・半生菓子」(男性:47.0%、女性:61.2%)、「ビスケット・クッキー」(男性:40.9%、女性:56.9%)、「焼菓子(フィナンシェなど)・油菓子(かりんとうなど)」(男性:33.2%、女性:55.6%)などは、男女で10ポイント以上の差が開いている。「そもそもお菓子やデザートが好きではない」と回答する人は5.2%と、かなり低かった。
続いて、「この夏に一番売れたアイス」を調査。ドラッグストアと食品スーパーマーケット別に販売個数ランキングをみると、どちらも1位に輝いたのが「森永製菓 チョコモナカジャンボ」。
いずれのランキングでも登場商品の顔ぶれは似通っていますが、ドラッグストアでは圏外の「あずきバー」が、食品スーパーマーケットでは4位にランクイン。「白くまデザート 練乳」も10位に食い込んでいる。
一方で、ドラッグストア10位の「ガリガリ君 ソーダ」は食品スーパーマーケットでは圏外。お店の形態によって手に取るアイスにも違いが出るようだと言う。
次に、自分で食べるためのお菓子をどこで買うかを尋ねたところ、最も割合が高かったのが「スーパー」(85.9%)で、2位以下とは大きな開きがあった。2位は「コンビニ」(47.0%)、3位は「ドラッグストア」(40.0%)と続いた。
「スーパー」は若いほど選んだ割合が低く、逆にコンビニは若いほど選んだ割合が高くなっている。
ポイント差が最も大きかったのが「コンビニ」で、男女ともに20代は6割近いが「男性・70代以上」は男性の中で唯一4割を下回っている。「女性・70代以上」はさらに割合が低く、29.1%と3割を切った。子どもは今回の調査では4.9%。
コロナ禍以降、間食の量に変化があったかを聞いてみると、74.6%の人が「変わらない」と回答した。「減った」(6.5%)と比べると、「増えた」という人は18.9%と高い割合になっている。テレワークをしている人の場合、「増えた」と答えたのは34.1%だった。
間食が増えた人の理由として、最も多かったのが「家にいる時間が増えたから」(74.6%)で、「ストレス発散のため」と回答した人も42.8%と、半数近くに。「ストレス発散のため」と答えた人を男女別にみると、女性が男性よりも10ポイント以上高い結果となった。
間食の量が減った人の理由として最も多かったのは「健康のため自主的に」(44.6%)という答えである。「健康診断の結果が悪かったから」(10.4%)という人と比べると、高い割合になっている。
ちなみに健康に関するものだと「体重が気になる」「食べすぎて太った」という声のほかに、「歯が悪くなって以前のように固いお菓子を食べられなくなった」「虫歯になって甘いお菓子を控えるようになった」など、歯に関する回答も多く寄せられた。
続いては、お菓子を選ぶときに「重視すること」を聞いたところ、最も割合が高かったのが「コストパフォーマンス」(41.4%)であった。「コストパフォーマンス」は20〜60代と、幅広い年代でトップになっている。
一方で、年代によるグラデーションがきれいに出た項目も多くあった。例えば、「70代以上」が最も重要視したのは「日持ちするかどうか」。本項目は、「70代以上」では42.8%の人があげている一方で、「20代」は12.5%。また、「日本製」をあげた「70代以上」の人は39.1%であるが、「20代」では13.7%で、こちらも大きな開きがあった。
ほかにも「個包装になっている」「カロリー」「添加物の有無や量」の項目は、若いほど重視する割合が低く、年齢が上がるほど高くなっている。逆に、若いほど重視する割合が高いのが「手が汚れない」「期間限定」「新製品」「話題性」だった。健康と関連がある項目は年配のほうが重視する傾向にあるが、「トクホ・機能性」については、若いほど割合が高いという意外な結果になったと言う。プラネットは、若い人にとって「トクホ・機能性」は、話題性や目新しさとも関連しているのかもしれないと分析している。
「20代」において「コストパフォーマンス」の次に高かったのが「手が汚れない」であり、20代はお菓子を食べるときに「スマホを見ながら」という人が多く(男性:38.8%、女性:32.7%、)、そのこともこの結果と関係がありそうだとまとめた。