野村総合研究所は9月30日、「有配偶パート女性における就労の実態と意向に関する調査」の結果を発表した。調査は9月12日~13日、パートもしくはアルバイトとして働く20~69歳の有配偶の女性3,090名を対象にインターネットで行われた。

  • 「年収の壁」がなくなった場合の就労意向

    「年収の壁」がなくなった場合の就労意向

厚生労働省「毎月勤労統計調査」によると、最低賃金の引き上げや人手不足を背景に、パート労働者の時給は年々上昇しているが、それにもかかわらず、年収はほぼ横ばいで推移している。

そこで、「自身の年収額を一定の金額以下に抑えるために、就業時間等を調整していますか?」と質問したところ、有配偶パート女性のうち61.9%が「調整している」と回答。もしも、「『年収の壁』」がなくなり、一定の年収額を超えて働いても手取りが減らなくなった場合、現在よりも年収が多くなるように働きたいか」と聞くと、36.8%が「とてもそう思う」、42.1%が「まあそう思う」と答え、8割近くが、収入が「年収の壁」を超えても「働き損」にならないのであれば、今より多く働きたいと考えていることがわかった。