――島倉さんの言葉で「ピンチもあった」とありましたが、グループにとって一番のピンチとは?

島倉:メジャーデビューして1年も経たないうちにコロナ禍でライブができない状況になってしまい、アイドルはライブをしてファンの皆さんに元気を届けることが一番だと思うので、そのときは大ピンチでしたが、その中でもできることをしようということでYouTubeでメンバーそれぞれ動画を発信しました。メンバーの個性があったからできたことだと思いますし、その企画をやったおかげでそれぞれの個性がより強くなって、そこからいろんなお仕事にもつながったので、ピンチをチャンスに変えられたのではないかなと。無駄にならず大事な時期だったなと思います。

――ライブが再開できたときはものすごく喜びを感じられたと思いますが、特に印象に残っている瞬間や公演を教えてください。

小林:(今年の)春ツアーの初日が、BEYOOOOONDS単独としては2年ぶりくらいのコンサートだったのですが、舞台に出た瞬間、涙が止まりませんでした。最初が感動的な演出だったのでそれも相まって、目の前にいてくださるファンの皆さんのペンライトが全部私たちのものなのだと思うと、言葉が出なくなるくらい感極まりました。

前田:コンサートができるようになってからBEYOOOOONDSで集まってコンサートする機会がなかなかなくて、ハロー! プロジェクトのメンバーがソロでバラード曲を歌う「The Ballad」というコンサートがあったのですが、そういうところで一人ひとりが成長できた期間だったなと感じていて、それを経てBEYOOOOONDSで集まったときにBEYOOOOONDSがより大きくなれたという感覚になりました。

島倉:コロナ禍でみんなとなかなか会えない時期が終わって、久々に集合できたお仕事が『アラビヨーンズナイト』(2020)という舞台で、そのときにこうやって12人で活動できることは当たり前じゃないんだなと実感しました。12人全員がステージ上にいるという演出から始まるんですけど、そこで久しぶりにBEYOOOOONDSを見に来てくださったお客さんとBEYOOOOONDS12人だけの空間が生まれて、この空間を大事にしたいなって。本当に感動して鳥肌が立ちました。

――今年4月には初の単独での武道館公演を開催されましたが、どんな経験になりましたか?

前田:日本武道館はBEYOOOOONDSとして目指していた場所だったので感動しました。いつかここに単独でという思いがそれぞれ強かったので、ステージに立ったときに360度皆さんがペンライト持っていてくださる景色を見たときは涙腺がゆるみました。そして、個人的な話になるんですけど、空手の試合で武道館に何度か立っていたので、アイドルとして立てたというのがうれしかったです。

島倉:ずっとみんなが目標にしていた舞台だったので、BEYOOOOONDSを見に来てくださった方々で埋め尽くされている武道館の会場を見て私もうるうるしちゃって、夢のようという言葉がぴったりなステージでした。武道館公演でも寸劇をやって、あまり記憶がないくらい必死でしたが、幸せだなってずっと感じる公演でした。

小林:私は武道館のリハーサルで泣きつくして、本番は楽しもうと思って、その意気込み通り、今までで一番くらい楽しいコンサートになりました。私はピアノを弾いているのですが、グランドピアノをど真ん中に置いていただいて、自分の出番が終わったらピアノもはけると思っていたのですが、ありがたいことにずっと置いてもらって、BEYOOOOONDSの一部としてピアノがあるんだなということを実感したし、武道館でピアノを弾けたことがすごくうれしかったです。

前田:ステージにピアノが置いてあることによって、私たちが出ていなくてもBEYOOOOONDS感が出ていて、本当に一部になっているなと思いました。