2022年になってから値上げラッシュが続いています。もうすでに値上げされているものもありますが、今後値上がりが決まっているものもたくさんあります。
生活に必要なものが値上がりするのは辛いところもありますが、早めに知っておくことで対策ができることもあるでしょう。今回は10月に値上がりする商品やサービスを紹介します。
■2022年10月に値上がりする食品
昨年の秋から始まった値上げラッシュから1年。今年の10月にはまた大幅な値上げラッシュが待っており、今年になってから最も多い6,000品目を超える値上げが予定されています。そんな中、特に食料品価格が上がり続けている主な要因としては、小麦や大豆、原油価格の高騰に加え、円安による輸入コストが上昇していることがあげられます。
主な値上げ商品をみていきましょう。
<大塚食品>
「クリスタルガイザー」「マッチ」「シンビーノ ジャワティストレート」など飲料製品18品目、「元祖ボンカレー」「こどものためのボンカレー」などレトルト製品12品目、その他製品11品目が値上げとなります。 値上げ幅は1.3%~19%です。
<伊藤ハム>
ハム・ソーセージおよび調理加工食品221品目が3%~30%の値上げまたは内容量変更となります。 主力商品の「アルトバイエルン」は127gから120gと、約6%減少します。
<日本ハム>
家庭向け商品では「シャウエッセン」などハム・ソーセージ78品目、加工食品125品目、業務用商品では168品目が2%~34%の値上げまたは内容量変更となります。
<丸大食品>
ハム・ソーセージ、調理加工食品計350品目が、5%~30%の値上げまたは内容量変更となります。「燻製屋熟成あらびきポークウインナー」は、429円が451円になります。
<味の素>
家庭用・業務用の調味料やマヨネーズおよびマヨネーズタイプ製品が約4~15%の値上げになります。主原料の油脂の高騰が止まらず、今年になって2度目の値上げです。 「アジシオ(100g)」は97円が104円に、「ピュアセレクトマヨネーズ(400g)」は403円が438円に値上げとなります。
<キユーピー>
家庭用のマヨネーズ類、マスタード、タルタルソース、パン用スプレッド、パスタソース、素材食品等、全93品目が約2~20%の値上げになります。「キユーピーマヨネーズ(450g)」が436円から475円に値上げとなります。
<キッコーマン>
焼肉のたれ、ステーキしょうゆなど34品目が約5~10%、本みりん、料理清酒、みりん風調味料など41品目が約4~11%の値上げとなります。
<明治>
家庭用チーズや菓子類が値上げ、または内容量変更となります。 「北海道十勝スライスチーズ(7枚)」410円が432円になるなど値上げは約5%~15.5%でまた内容量変更は4%~11.1%の減少になります。
<森永乳業>
「クラフト」「フィラデルフィア」ブランドの家庭用チーズ39品目が値上げまたは容量変更となります。
<キリンビール>
キリン一番搾り生ビールなどビール類、氷結などチューハイ・サワー類、ノンアルコール飲料が値上げとなります。
<アサヒ飲料>
「三ツ矢」「カルピス」「ウィルキンソン」「アサヒ 十六茶」「アサヒ おいしい水」などのPETボトル・コンク・ボトル缶・缶商品が約4~16%の値上げとなります。
<サッポロビール>
サッポロ生黒ラベル、ヱビスビールなどビール類、サッポロうまみ搾りなど酒類テイスト飲料、サッポロ濃いめのレモンサワーなどのRTD、その他樽詰商品が値上げとなります。
■外食サービスや保険料の値上げもチェック
原材料や光熱費が上昇することで、外食も値上げ傾向となっています。
<スシロー>
回転寿司チェーンのスシローでは、郊外型店舗の回転寿司価格が10~30円値上げになり、黄皿110円、赤皿180円、黒皿360円となります。
<岩谷産業>
国内シェア首位のカセットボンベが10月3日出荷分から約15%値上げされます。また、カセットこんろの一部製品も5~20%値上げとなります。
原料である鋼材の価格や、陸上輸送などの物流費が高止まりしていることから、今年の6月に続いて2度目の値上げとなります。
<日本郵便>
日本郵便は10月より郵便料金の割引率と特殊取扱料、手数料が改定されます。
本人限定受取郵便料が105円から210円に、料金受取人払の手数料(後納または私書箱配達)が15円から20円にそれぞれ値上げとなります。
<社会保険料>
雇用保険は社会保険の一つで、保険料は、事業主と労働者のそれぞれが、国によって定められた保険料率を負担します。給与から天引きされているので保険料がいくらか気づいてない人もいるかもしれません。
10月から、雇用保険の保険料率が変更となり一般事業の場合、労働者負担・事業主負担ともに0.2%引き上げられ、労働者の負担は0.5%となります。ざっくりですが、月収が30万円の人の場合、雇用保険料が今まで900円だったのが10月から1,500円になります。
■ふるさと納税を利用して節税対策も
ふるさと納税を活用することで、節税しながら返礼品を手に入れるのも一つの方法です。
ふるさと納税をすると寄附をした金額は、寄附金控除として、その年の所得税と翌年の住民税から控除されます。 寄附した金額から2,000円を超える部分が寄附金控除の対象になるため、実質2,000円の自己負担で返礼品を受け取ることができるというわけです。
返礼品は自治体によってさまざまですが、お米、牛肉や魚、野菜など食費の足しになる返礼品を選ぶのも手ですよ。