結婚式に招かれた際、どんなアクセサリーを身に付けようか、頭を悩ませた経験のある人も多いのではないでしょうか。「派手すぎるものやカジュアルすぎるものはNG」ともいわれますが、「縁起」や「マナー」は人によってとらえ方が異なるよう。

音楽ユニット「Limonène(リモネン)」のボーカル・月島 春果 / mikanzil (みかん汁)さん(@Juicy_ringo)がシェアした「理系の友人の気の利いた返し」に、11.9万件もの「いいね」が集まっています(9月22日時点)。

明日結婚式に参加するものの、良い感じのピアスがなかったので理系の友人に「ベンゼン環のピアスでも大丈夫かな!?」と聞いたところ、「ベンゼン環は非常に安定した分子構造をしているため、『末永く続く』と結婚式では縁起がよいとされている」と返されて感動した
突っ込まれたらこれ言おう(@Juicy_ringoより引用)

リプライや引用リツイートでは、「こういうことがサラッと言えるなんてかっこいいですね!」「こういう学のある返し大好きw」といった称賛の声が続々。

月島さんが着用したピアスはこちら。「ハチミツでは」「蜂のハニカム構造に見える」「亀甲模様」など、「正確にはベンゼン環ではない」というツッコミも入っていますが、「ベンゼン環ピアス」として売られていたといいます。

  • (@Juicy_ringoより引用)

「ハニカム構造は強度が高いことで知られているので、強度が高い=簡単に壊れないということで、夫婦関係が壊れずに末永く続くようにという願いを込められますね」「この形は『亀甲文様』と言いまして!亀の甲羅を模しており、長寿を願い縁起の良い柄として着物の柄に使われています! なので結婚式にはピッタリかと……」と、ピアスの形について解説する人も。

「ベンゼン環」であれ「ハニカム構造」「亀甲文様」であれ、「縁起が良い」という解釈ができそうです。投稿者の月島さんに、ツイートのきっかけやお友達の人柄などについてうかがいました。

「ベンゼン環ピアス」、投稿者に聞いてみた

――投稿のきっかけは?

結婚式参列の直前に、適当なピアスがないのに気付き、これはダメだろうな……と思いながらもふざけて「このピアスでも大丈夫かな!?」と友人に聞いたところ、気の利いた返しが返ってきました。

そもそも自分自身、縁起が悪いからこれはダメだなんだという言いがかり風習が嫌いだったのもあったんですが、そんな中「これは縁起が良いものだ」と肯定できる知識が素敵だと思いツイートしました。

  • LINEのやりとり 提供元:月島 春果 / mikanzil (みかん汁)さん(@Juicy_ringo)

――お友達はどのような方でしょうか?

理系なだけあって、理屈っぽく面白い友人ですね。

彼がやっているYouTubeチャンネル「ことラボ」でも同じような感じで、「ことば」に関して扱っているのでぜひ見てもらえると雰囲気が分かるかと思います。

――今回のツイートには大きな反響が寄せられましたね。

このツイートの良いポイントは友人の発言なので、友人にちょっと申し訳ないです。。(笑)

それと、こんなにバズるなら正しい形の「ベンゼン環」ピアスを用意すればよかったですね。(違うな〜と思いながら、こんなにバズると思っていなかったので厳密さを欠いてしまいました……)。


今回のお友達の返しは、まさに「知識があれば見え方が変わる」例。ほかにも、理系の人には違う解釈ができる物事がたくさんありそうです。