キューサイは、"ウェルエイジング"という新しい市場を創造・牽引していくにあたっての事業戦略発表会を9月15日に開催した。本会では、ケール青汁ブランド「THE KALE」の新パッケージ、新スキンケアブランド、またエイジングに向き合う新サービスなどが発表された。その様子をレポートする。

ウェルエイジング市場への挑戦

発表会にはキューサイ 代表取締役社長・佐伯 澄氏が登壇。ウェルエイジング市場への挑戦、コーポレートスローガンに基づく新ブランドCM、ウェルエイジング企業No.1の実現について発表した。

  • キューサイ 代表取締役社長・佐伯 澄氏

1982年よりケール青汁の製造・販売を行い、今年9月には発売40周年を迎えるキューサイは、ヘルスケア・スキンケア・医薬品など多岐にわたり事業を広げている。年齢を重ねることに対してネガティブになりがちななか、同社では年齢を重ねることを前向きにとらえ心豊かに自分らしくいる生き方を「ウェルエイジング」と定義、ユーザーの「ウェルエイジング」を支援していくという。

同社が見込むウェルエイジングの想定市場規模は約7,400億円。同社が行った「アンチエイジング・ウェルエイジングの考え方についてどちらに魅力を感じるか」という調査では、約45.3%の方が「ウェルエイジング」に魅力を感じるという結果も出ており、今後非常に大きなポテンシャルのある市場と期待を寄せる。

ただ現状はまだ顕在化した市場ではないため、キューサイでは今後市場を創造・牽引してウェルエイジング市場に挑戦、ウェルエイジングカンパニーのNo.1企業として2025年度12月には300億円の売上を目指していくという。

また、コーポレートスローガン「人生初を、いつまでも。」に基づいた新CMも発表された。「自分自身の健康に目を向けて、大切にケアしながらいくつになっても様々な体験にワクワクしてもらうこと、それこそがウェルエイジングな生き方だと思います。これが私たちが提供したい価値です」と佐伯氏は新CMについてコメントした。

新サービス構想を発表、「THE KALE」はパッケージを一新

ウェルエイジング市場に挑戦する同社だが、実際にどのような取り組みを行っていくのだろうか。「キューサイはこれまで単品での通販でお客さまとの付き合いを行ってまいりました。ただウェルエイジングはそれだけでは十分ではありません」と前置きをしたうえで、新サービスや商品が発表された。

まず、「はかる・わかる・かわる」をテーマに、自分に合った方法を知ることでこれからのエイジングに向き合う新サービスの開発をスタートする。AIテック企業、ヘルステック企業、科学的見地のアドバイザーとともにコンソーシアムを構築、来年にはテストサービスを開始していく予定だという。

想定ユーザーは加齢が気になる方。サービスの特徴として、様々な生活習慣や検査値をアプリに測定・記録する「はかる」アクションを行い、記録を基にスコアで可視化し「わかる」のち、データを蓄積して一人一人に合わせたコーチングアドバイスを提供して「かわる」、という3ステップを想定している。このプロセスを体験して、体の健康や心の充実を感じ、「人生初を、いつまでも。」のアクションに繋げてほしいという。

また、プロダクトについても発表が行われた。同社の主力商品である青汁シリーズ「THE KALE」をリブランディング、ピュアなケールの魅力が伝わるようパッケージデザインを一新する。「健康のための青汁としてだけでなく、内側からの美しさに繋げるためのライフスタイルアイテムとして、幅広い年代の方々に青汁を手に取っていただけるデザインにこだわりました」と佐伯氏は自信を見せる。

10月1日より、新ビューティーブランド「QetA(キュエッタ)」の立ち上げも行う。"キレイをアップデートする"をテーマとして、ユーザーの声を取り入れていく共創型のブランドだ。

10月1日からオンライン限定で発売をスタートする商品は、ふき取り化粧水「ナノバブルクリアローション」(2,970円)、肌を引き締める化粧水「ポアタイトニングローション」(2,420円)など全6アイテム。「人生初の海外旅行でみた夕日」や「人生初のウエディングドレス」など人生初の体験をした瞬間、目に映った景色を各パッケージに描いている。