Huluのドラマ『死神さん2』(17日配信スタート)に出演する山本舞香。バラエティでは本音を語り、少し強気なキャラクターを見せているが、今作においては「緊張感が半端ない」と、意外にも弱気な一面を打ち明ける。

自称“不幸を呼ぶ女”という役柄を演じる一方、実際の自分は「ラッキーだなって思います」という彼女。これまでの活動を振り返り、大きな挫折も経験したが、「今はすごく安定しています」と笑顔で語る――。

  • 『死神さん2』に出演する山本舞香 撮影:蔦野裕

    『死神さん2』に出演する山本舞香 撮影:蔦野裕

■役に入り込みすぎて息ができなくなる

――前作の『死神さん』をご覧になって、どんな印象を受けましたか?

まず「暗いな」って思ったんですけど(笑)、そういう映像って集中力を高めるんですよね。それと、儀藤さん(田中圭)のキャラクターが濃い(笑)。『家政夫のミタゾノ』でもそうだったんですけど、最近テンションがずっと一定の役と一緒になることが多いので、(第2話ゲストの)奈緒さんとお芝居したときとか「そっか、これが普通なんだ」と、ゲストの方々が思い出させてくれました。

そういう独特なキャラクターに対してどういうテンションで行くかというのは慣れてるはずなんですけど、堤(幸彦監督)さんとご一緒させていただくのが今回初めてなので、緊張感が半端なくて慣れないんですよね。今までだったら、2~3日目で全然へっちゃらなのに、今回は無理なんですよ。こんな感覚は初めてです。

――今までと何が違うのでしょうか?

それが分かんないんですよね…。オーラがにじみ出てて、その圧にやられっぱなしというか。自分でもみっともないんですけど、そういう心が残ってるという意味では、良かったなとも思います。

――初心を思い出すような。

そうですね。「堤さんのチームに入っていくんだ」って思うと、固くなっちゃう自分がいるんです。私、固くなると機嫌悪いように見えるので、それが嫌だから口角を上げるようにしてるんですけど、やっぱり緊張しちゃう。でも、良い緊張感を持ちながらお芝居ができる環境にいて、デビューして11年目の今のタイミングで初心に帰れるというのは、そういう運命でもあるのかなって。

――神様が「ここでちょっと気を引き締めなさい」と。

そう言われてるような感覚がありますね。

――今回演じる小刀祢葵(ことね・あおい)という役についてはいかがですか?

自分と似てるなっていう部分がありますね。ポジティブなときと、ネガティブなときがあるんですが、私はその差が結構激しくて、何かに追い込まれて息ができなくなってしまうとか、夜中に息ができなくなる怖い夢を見て目が覚めるとかの感覚も分かるので、そういうシーンは「なるほど。そういうことね、できるよ!」っていう感じでやりました(笑)

――そんな経験をされているとは意外です。

そういう役を演じるときで、そのまま役に入り込んじゃったんですよね。今回も過去に起きたことで変な夢を見てずっと苦しんでいる役で、それを儀藤さんが助けてくれるんですけど、1人で抱え込むより、誰かに助けを求められるというのは、本当に素敵なことだなと思いました。だから、小刀祢ちゃんは、自分は不幸だと言ってるけど、本当に恵まれていると思います。

  • (C)HJホールディングス

■今になって思う「英語を勉強しておけば良かった」

――今作は、儀藤が過去のえん罪事件を再捜査するというストーリーですが、ご自身が過去に戻ってやり直したいことはありますか?

もっと勉強しておけば良かったなと思いますね。よく学生のときに「勉強しておいたほうが絶対いいよ」って大人たちに言われたんですけど、「うるさい! やってるよ!」って思ってて(笑)。でも、今思うと、「英語とか特に勉強しておけば良かったなぁ」って思うんですよね。

――学生時代は空手で活躍されていましたからね。

空手、ソフトボール、遊びに集中しすぎて(笑)。「勉強しなさい」って義務化されるとやりたくないんですよ。小さいときから、そういう性格なんです。

――なぜ今、英語なのですか?

海外の方が日本に来られるし、私も海外に行くことがあると、多少話せたほうがいいと思うんですけど、単語単語では理解できても、つながって話されると何言ってるのか分からないじゃないですか。これはちょっとカッコよくないなと思って。周りに英語話せる人が多くて、「どうやって話せるようになったの?」って聞くと、海外の人を自分の家にホームステイさせるのが一番だって言われたんですけど、知らない人が家にいるの嫌じゃないですか(笑)。だから、英会話教室に行こうと思ってるんですけど、実行にはなかなか移せてないです。