インテージは9月7日、店頭販売価格の値上げについての調査結果を発表した。調査は全国約6,000店舗より収集している小売店販売データ、SRI+(全国小売店パネル調査)をもとしたもの。
まず、値上げ前の2020年平均に対する主な食品の平均価格の比較をしたところ、特に小麦関連に顕著な変化が見られる事が判明した。小麦粉は113%、食パンも110%と、ついに2ケタ増にまで到達している。さらに、スパゲッティ(110%)や袋ラーメン(112%)、カップラーメン(110%)も大幅な伸びを見せている。
また、大幅な価格上昇が続いているキャノーラ油(161%)やサラダ油(128%)のほか、調味料では油を原材料にするマヨネーズも121%まで達している。砂糖や醤油なども2桁の伸びとなっている。
上昇が見られた主な食品のプライベートブランド比率について見てみると、キャノーラ油は2021年1月は35.5%であったのに対し2022年7月には50%にまで上がっていた。
マヨネーズも17.9%から22.3%、食パンも13.9%から16.8%と増加している。カップラーメンにおいても2022年5月までは10%程度であったが6月〜7月には15%ほどとなっている。
次に、日用雑貨の平均価格においても比較したところ、アルミホイルが5月から急激に高くなり、7月には118%となっていた。
洗濯用洗剤も7月に110%、生理用品も6月に111%を記録している。さらに、秋口からの値上げが表明されている商品も多数あるため、今後も消費動向の変化が注目されるという。