Chatworkは8月25日、「ビジネスコミュニケーション最新調査」の結果を発表した。調査は7月、一都三県(東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県)の20歳代~50歳代の男女884名を対象にインターネットで行われた。

  • メールでの面倒なビジネスマナーをやめられない理由

    メールでの面倒なビジネスマナーをやめられない理由

「メールを送る際、『お世話になっております』や『よろしくお願いいたします』などの定型文を使用しますか?」と質問したところ、83.6%が「使っている」と回答。特に、「『お世話になっております』などの冒頭文を入れる」(76.9%)、「よろしくお願いいたします」(68.1%)、「会社名を入れた宛名書き」(54.1%)を入れる人が多いよう。

また、「お世話になっております」を使用している人の50%が、同様に「よろしくお願いします」を使用している人の39.5%が、それを面倒だと感じていることが明らかに。面倒と思いつつやめられない理由を聞くと、「慣習だから」(68.6%)が最も多く、次いで「社内の人から失礼だと思われたくない」(49.0%)、「社外の人から失礼だと思われたくない」(42.5%)と続き、面倒だと思っていながらも体裁のためにやめられないという葛藤が垣間見える結果となった。

  • メールでのビジネスマナーを相手から省略された場合、不快に思いますか?

    メールでのビジネスマナーを相手から省略された場合、不快に思いますか?

一方、メールを受信する側に、「メールでのビジネスマナーを相手から省略された場合、不快に思いますか?」と聞いたところ、すべての項目で「不快に思わない」「あまり不快には思わない」が7割近くにのぼり、送り手は、体裁を気にし使用しているビジネスマナーであっても、受け手の立場になった場合にはあまり気にされていないことが明らかに。

また、メール送信時の定型文(「お世話になっております。」「よろしくお願いいたします。」など)を使用する頻度は、1時間に「1~5回」が最多。標準的と言われているタイピング速度から、この定型文25文字を打つのに15秒かかると仮定すると、このビジネスマナーに1日あたり約10分も割かれていることに。さらに、これを全国就業人口に同調査で得られたメール使用率を掛け合わせ、全国平均時給で換算すると、1日で最大81億2,900万円が支払われている計算となった。

  • メールのやり取りにおいて面倒な作業

    メールのやり取りにおいて面倒な作業

次に、「メールのやり取りにおいて面倒な作業はありますか」と聞いたところ、「送信時のメールアドレスの入力」(41.8%)、「過去のメールを遡って確認/そのためのメール探し」(40.1%)で4割を超える結果に。

また、メールでの失敗談を聞くと、「送信時の添付ファイルの付け忘れ」が最も多く47.3%と約半数もの人が経験していることがわかった。