先月9日に誕生日を迎えたばかり。「48歳になりました。 赤ちゃん返りしているんです。バブーバブー」とおちゃらけてから、40代後半になってからの変化について「体力的にも疲れやすくなりました。運動が好きで昔はバク転もできたけど、もうできないだろうし。そこをどう楽しんで抗っていくかという意識が高まってきました。簡単には朽ち果てていかないぞ! みたいな(笑)。最後の最後まで抵抗して元気でいたいという気持ちがあります」と語る。

身体の変化も感じつつ、「今、人生で一番楽しいかもしれない。すごく楽しい!」と声を弾ませる。

「趣味が増えて、フィルムカメラも始めちゃって。(『拾われた男』で共演した)仲野太賀くんの影響で「マキナ67」というフィルムカメラを買って、そのカメラがもうかわいくて。現像に出したり、失敗したりするのがすごく楽しい。ギターも好きだし、バイクに乗るのも、(愛犬の)クルミちゃんが大好きだったり、より趣味を楽しんでいて、時間が足りません!」

そして、「仕事も楽しくて、すごく充実しています」と続ける草なぎ。「この『サバカン』に出会えて幸せですし。未来を感じる作品だと思っていて、若い少年たちが余すことなくいい演技を見せてくれて、金沢知樹監督もメガホンとったのが初めてですが、すごい才能を持っている方だと思っていて、いろんな意味でみんながここから出発できると思っています」と述べ、「『サバカン2』はホタテ缶でも、カレーライスでもいいのかなと。監督カレーライスが好きなので。監督は食べ物の名前でどんどん映画を撮っていったらいいと思います」と提案した。

さらに、「すごい可能性と未来を秘めている作品。演技をしたことがない2人をずっと画面に登場させるって大挑戦だと思いますが、それをやっているというのが映画っぽくて大好き。和製の『スタンド・バイ・ミー』ですよ!」と熱く語り、「ギターを始めた頃、『スタンド・バイ・ミー』で練習したなって思い出しました。いつか(共演の)竹原ピストルさんと『スタンド・バイ・ミー』の弾き語りをやりたい!」と話した。

そして、「この間はアメリカに行きましたが、いつも僕にスペシャルな思い出を作ってくれて、どの作品も、どの役も、生きる糧になる」としみじみ。これからもオファーを受けた作品と役に全力で向き合っていくつもりだ。

「役が自分のところに舞い降りてくること自体が奇跡で、スペシャルなことが起きるというのは必然なんです。でもそれは自分が望んでも起きるわけではないので、そういう役や作品が自分のところに舞い降りてきてくれたときに、100%、120%の力を注ぐことができるように、健康つよぽんで! 毎日をちゃんとしっかりしたいと思います」

さらに、少年時代の自分にどんな言葉をかけたいか尋ねると、「『人生最高だから、友達とか大事にしろよ。父ちゃん母ちゃんも大事にしろよ』って言いたい」と回答。また、新しい地図の活動をともにしている香取慎吾と稲垣吾郎について「慎吾ちゃんも吾郎ちゃんも新しい映画を撮っていたみたいで、いい感じに3人とも映画が控えているというのがうれしいですね」とにっこり。「これからもよろしくね! これからもいろんなところを冒険しようね!」と2人にメッセージを送った。

なお、香取主演の映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月23日公開、稲垣主演の映画『窓辺にて』は11月公開予定。また、10月には草なぎと香取の二人芝居公演『burst!~危険なふたり~』が控えている。さらに草なぎは、2023年1月期のカンテレ・フジテレビ系ドラマで6年ぶりに連ドラ主演を務めることも発表されており、どのような演技を見せてくれるのか今後の作品も楽しみでならない。

  • 映画『サバカン SABAKAN』場面写真 (C)2022 SABAKAN Film Partners

■草なぎ剛
1974年7月9日生まれ。91年にCDデビュー以来、数々の名曲を世に送り出し、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。17年9月に稲垣吾郎、香取慎吾と「新しい地図」を立ち上げた。俳優、歌手、タレント、YouTuberなど幅広く活躍。近年の主な出演作は、映画『台風家族』(2019)、 「第44回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞した『ミッドナイトスワン』(2020)、大河ドラマ『青天を衝け』(2021)など。NHK Eテレ『ワルイコあつまれ』、読売テレビ『草なぎやすともの うさぎとかめ』、NHK『ブラタモリ』(ナレーション)、bayfm『ShinTsuyo POWER SPLASH』、ABEMA『7.2新しい別の窓』にレギュラー出演中。