日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’22』(毎週日曜24:55~)では、先の大戦の記憶から戦争がもたらすものを考える『侵略リピート』(山口放送制作)を、きょう14日に放送する。
先の大戦で大陸に攻め入った元日本兵たちへの取材からは、日本兵の中国人女性に対する性暴力や、中国人の捕虜や民間人の殺害など、多くの戦争犯罪の事実が浮かび上がる。その一方、敗戦直後の満洲や朝鮮半島北部では、多くの日本人女性が侵攻してきたソ連兵から性暴力を受けたという多くの記録や証言が残っている。
性暴力、捕虜の殺害、民間人の殺害、性の接待……体験者の心の奥底にこびりついた記憶には、自分が「被害である」と同時に、俯瞰してみると「加害者でもある」という両面の意識が存在する。そして、人々は、今のウクライナの惨状に自らの体験を重ね合わせている。
被害を目撃した人々、加害を目撃した人々、直接の被害者、直接の加害者……番組では、多くの証言を紡いでいく。戦争がもたらすものとは。当時を知る人々の記憶から、反戦を訴えていく。