女優の新川優愛が、東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『個人差あります』(毎週土曜 23:40~)での撮影のエピソードや共演者の印象を語った。

  • 夏菜(左)、新川優愛=東海テレビ提供

同作は、日暮キノコ氏が『モーニング』(講談社)で連載した『個人差あり〼』を原作に、妻の苑子と暮らすサラリーマン・磯森晶の身体的性別が変わってしまう「異性化」を通して、夫婦や恋愛の多様なあり様を描くラブストーリー。主人公・晶役は、異性化前の男性を白洲迅が、異性化した女性を夏菜が2人で1役を演じる。

新川が演じるのは、「異性化体質」の夫・晶を支える妻・磯森苑子。映画化された作品もある人気の小説家という役どころだ。新川のコメントは以下の通り。

――新川さんが思う「苑子」とは?

どんなことがあっても夫を支えようという気持ちのある人。「異性化体質」の晶に悩みますが、基本は自分が選んだ大切な人を守りたいと思っていて、視聴者の方に一番近い立場、寄り添える役になっているのではないかと思います。

――妻として“二人の晶”と共演していますが……?

とても不思議な気持ちです(笑)。今までは、夫でも彼氏でも、一人の男性を相手にお芝居することが経験値だったので、“女性になった夫”というのがすごく不思議な感じでしたし、朝、目覚めて夏菜さんが横にいるというシーンも不思議でした。それはお芝居としても不思議ですし、そもそも私、女性とベッドで一緒に寝るという経験がなくて……(笑)。でも現場の雰囲気もいいですし、和気あいあいと楽しくやらせていただいています。

――苑子役、大変なことも多いのでは?

難しいといえば難しい役ですが、どちらかというと今回の役は、自分の周りで起きるこ とに一緒に戸惑って、悲しんで、苦しんで、怒りもあって……と、物事が起きたことに対して流れに身を任せられる。自分で波を立てるという役ではないので、現場で監督と相談しながら自然にやらせてもらっています。

――夏菜さんの晶はいかがですか?

夏菜さんが少年のような雰囲気の方なので、真っ直ぐに晶を演じている姿はかっこいいです。また、俳優として振り切った演技も、すごいと思う部分があります。晶役を悩まれているというお話もされていましたが、現場を明るく引っ張ってくれていますし、そういう部分もすごいなと思いながら一緒にいます。

――白洲迅さんの晶の印象は?

白洲さんが演じる晶はとても無邪気な感じです。その辺が夏菜さんの少年っぽい晶にリンクしているというか、見た目は違いますけど、どこか雰囲気が似ているような気がするんです(笑)。夫側から見た妻や家庭のことも描いているので、その辺の白洲さんの表情も楽しんでいただけると思います。

――視聴者の皆様にメッセージをお願いします!

「異性化」した晶と夫婦のあり方を模索する苑子は、冷静に物事を受け止めている芯の強い女性だと思います。自分のことより晶のために「異性化」を調べて勉強をして、後半ではさらに体を張って行動する部分もあるのですが、真っ直ぐに相手のことを思う苑子に共感してくださる方がいたらいいなと思います。

新しい描き方で、友人、夫婦、パートナーとの大切な繋がりを描いていく物語ですが、好きな人や物、大切なことに対して、自分に正直にまっすぐな気持ちで進める人が一人でも増えたらうれしいです。