メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急が23日、東京・東京ガーデンシアターにてワンマンライブ『BULLET TRAIN 10th Anniversary Tour 2022「Progress」』の千穐楽を迎え、オーディションを経て加入となった新メンバー4名のお披露目も行われた。
この日のライブではメドレーやアンコールを含め全24曲を披露。ノンストップで様々な世界観の楽曲をジェットコースターのように繰り広げていくメドレーや、今回のツアーモチーフでもある「ウサギ」を用いて、超特急メンバーがあざと可愛いウサギのアイドルとなる「ぴょん特急」、プロジェクションマッピングにアクロバットやパントマイムなどを組み合わせたパフォーマンスショーなど、超特急らしい様々な趣向が織り交ぜられた、エンターテイメント性に溢れるステージが次々と展開された。
また8月8日は超特急のファンの総称「8号車」の日でもあるとのことで、「みんなでお祭り騒ぎをしよう」と呼びかける。「Summer love」歌唱の合間には「俺たちが好きなものは、8号車!」とリレー形式で全員で可愛らしく叫ぶなどのファンサービスも行い、いつも以上に大きな盛り上がりも見せていた。
MCでも「唯一無二を目指して超特急というジャンルを確立させるために8号車の皆さんと色んな道のりを走ってきた。日々皆さんからの愛をヒシヒシ感じながら、11年目に到達させて頂けている。これも8号車1人1人の気持ちのおかげです」と改めて8号車に対する感謝を表す場面が、何度も見られた。
全てのセットリストを終えてエンディングロールが流れライブが終了かと思われたその時、再びステージにメンバーが登場。4月の本ツアー初日で発表された新メンバーオーディションが終了し、この場でお披露目が始まると発表された。
スタッフ・メンバーも沢山悩んで検討したようで、緊張した面持ちのメンバーたちが左右にはけると、名前を読み上げられた4人の新メンバーたちがステージに登場。会場は驚いた様子で、大きな拍手が新メンバーたちへと送られた。
新メンバーによる挨拶は以下。
シューヤ(11号車・バックボーカル):僕は音楽番組でタカシ君のアツい想いを聞いて、タカシ君の隣で歌いたいと思い、オーディションを受けました。今日ここに立てることを本当に嬉しく思っています。今日までの超特急、10年間に感謝と敬意を持ち、東京ドームを目指して全力で走って行きます。
マサヒロ(12号車・メインダンサー):これから9人でパフォーマンスをしていきますが、8号車の皆様に勇気と元気を与えられるように、全力でパフォーマンスをしていきます。温かい応援を宜しくお願い致します。
アロハ(13号車・メインダンサー):僕は超特急に憧れて今の事務所に入りました。だからこんな夢のようなオーディションに参加できたこと、そしてこうしてメンバーになれたことが本当に嬉しいです。10年間築き上げてきた空気感を大切にしながら、頑張っていきます。
ハル(14号車・メインダンサー):いつでも初心を忘れず、8号車の皆様含め周りの方々に感謝をしながら、今僕は17歳ですが超特急というチームを引っ張っていくぞ、という気持ちでこれからもっと頑張りたいと思います。ぜひ応援を宜しくお願いします。
続けて超特急の5人もオーディションを見守ってくれた8号車に対して感謝の気持ちを述べながらも、それぞれ胸の内を明かした。
タカシは「色々な気持ちにさせてしまった」と8号車を気にかけながらも、「誠心誠意、毎日、数えきれないほどの応募者の方の中から、誰がこの長い長いレールを突き進んでくれるか。メンバーのみんなと、スタッフの皆さんと考えて出した結論が今ここにあります」と語り、オーディションで誰かを選ぶという「人の人生を左右させる」経験が初めてだったことや、自分自身そのプレッシャーに押しつぶされそうになったことを明かしながら、9人全員でステージ立てる喜びを口にした。新メンバーについては「ギラギラしているし、個性も強い。負けてられないし、負けたくない。もっと自分も強くなろうと思える新メンバーを選ばせてもらいました」と語り、「どんな道が立ちふさがるか分からないけど、みんなで突き進んでいけたら」と今後への強い決意を見せた。
ユーキは「9人になったココがスタートだと思っています」と挨拶をはじめるものの、直後に涙で声が詰り「10年って長いね、長かったよ。長かったけど、まだ諦めてないんですよ、夢」と絞り出すように言葉を続ける。8号車と東京ドーム、日産スタジアムなど以前から公言していた超特急としての目標を改めて口にし「ステージで全て証明していきます」と力強い眼差しと共に宣言をした。
タクヤはオーディションでのメンバー選考ポイントについて語る。スキルはもちろん、諦めない気持ちや今までの超特急が大切にしてきた全力のパフォーマンス、そして感動を届けられるかに重きを置いていたそうで、今回選ばれた4人からはタクヤ自身も感動を与えてもらったと明かした。 そして8号車の今の心境に触れつつ、改めて「お力添えをお願いします」と呼びかけたながら、最後に「4人、めちゃめちゃ良い子なので、応援してあげてください」と温かい笑顔を見せ、新メンバーたちを盛り立てた。
カイもタカシ同様、誰かの人生が変わっていくことを大前提に考えて、色々悩んだと明かす。 そして「僕はあまりウソをつけるタイプではない」と前置きし、4人となら一緒に進んで行けると思ったが、今回の合格が正解だったか分からないという正直な気持ちを明かした。しかしすかさず「この選択を、正解にしていくべきだ」と語り、そのためには今応援してくれている8号車を誰1人も置いていきたくはないし、ここにいる全員をまずは未来に連れて行きたいと力強く語り掛け「楽しい時間を一緒に過ごして行きたいと思っています」と、最後には笑顔を見せた。
リョウガもユーキ同様、超特急を結成してから10年間は長かったと様々な歴史やメンバー編成を経てきたことに触れながらも、超特急の歴史はどこまでも、いつまでも続いて行くと宣言。「新メンバー4人を加えたこの9人と、8号車の皆さんを合わせた俺たち“超特急”なら絶対に大丈夫です。これからもこの9人を宜しくお願い致します」と力強く呼びかけ、9人で深く会場に向けてお辞儀をすると、会場からは温かく大きな拍手がメンバーに対して贈られた。
その後、超特急の明るい未来を約束する「gr8est journey」を9人で披露。ユーキが声を掠れさせながら「みんなで最高に明るい未来に向かって、一緒に手を取って進んで行きましょう!」と呼びかけると、再び会場からは大きな拍手が再びメンバーに向けて贈られた。
メンバーがステージから去った後、新体制で10月にニューシングルの発売、9月からZeppツアー、そして年末年始には代々木第一体育館と大阪城ホールでライブが行われることが発表された。 新体制となった超特急はこれまで以上に勢いを増し、この先にある夢への場所へと、これからも確実に突き進み続けるだろう。