筆者は忙しい時に子どもから話しかけられ、顔も見ずに「何?」と適当な返事をしてしまうことがあります。よほど聞いてほしい話だったのか、ある日息子が「ママ、お願いだから1分だけ僕の話を聞いて」と。

忙しさに追われて、大切なことを忘れてしまうことはありませんか? そんなことを考えさせられるツイートが今、話題となっています。

それが、効率化に命をかける中間管理職・オクシンさん(@OKU_MAYA)のツイートです。

「今、大丈夫ですか?」と部下に聞かれたとき、パソコンやスマホを見ながら返事をしてた時期がある。以前、勇気を持って僕に「最初だけでいいから顔を見た方が良いと思います」と注意してくれた部下がいた。その時から声をかけられたら、顔を一度見て話す癖がついた。僕はまだまだ未熟者という話。
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年齢、役職問わずに良くないことを良くないと言える関係性は重要だと考えている。白は白、黒は黒、白を詭弁で黒には出来ない。そういう環境に身をおけていることに感謝。要するに忖度をしない、させない。Twitterの中でも、そのようなアカウントになりたいという話。
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年齢はただの番号だと思う。経験は人によって異なり、若い人から教えてもらうこともたくさんある。例えばSNSに関しては今の40・50代より20代の方が使い方に詳しい。そもそも触れてる年数が違う。つまり若い人が先輩になるという話。
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役職に関しては役割。社長は会社全体を見るという役、営業部長は営業全体を見るという役、営業マンは会社の商品を売るという役、エンジニアはシステムをつくり障害があったら対応する役。つまり全部が役割。役職は会社の中で偉い偉くないはあるけど、人間として偉いわけではないという話。
(@ OKU_MAYAより引用)

どのお話も、心に沁みますね。とかく年上を敬うことを重んじる日本社会においては、年を重ねるごとに人から注意を受ける機会が減っていき、誰かに本気で𠮟られることも少なくなっているように思います。そして、そんな環境に身をおいていると、つい自分は偉いのだと勘違いしてしまうことも。

この投稿に、「そういうことを言ってくれる存在というのはありがたいものですね」「今も尚まだ自分のことを未熟と感じる主さんに感動しました」「言ってくれる部下の方も 言ってもらえる普段からの雰囲気が有るのも素敵」と、両者に称賛の声が多数寄せられていました。

そこで、このようなツイートをしたオクシンさんにお話を伺ってみました。

ツイ主さんに聞いてみた

―― 目を見て話すこと以外にも、社内コミュニケーションでオクシンさんが気をつけていることや大切にしていることはありますか?

相手の理解度に合わせて難しい言葉を使わないことを大切にしています。簡単なことを、難しい言葉を使ってすごそうに見せる相手とはコミュニケーションを取るのが困難なためです。特に専門用語に関しては注意が必要で、日々使っている言葉が相手に伝わるものとは限らなくて、そこを理解するのが大切だと思っています。

―― 大きな反響がございますが、率直な感想をお聞かせください。

すでに出来ている人、気が付いてやめた人、出来ていないと自覚した人がいて、様々なコメントを頂きました。上司がそのような態度で困るというものもあり、コミュニケーションの難しさを改めて理解できました。


目を見て話すようにしたことで、「相手の伝えたいことが早く深く理解できるようになった」というオクシンさん。皆さんも職場で学校で家庭で、今日からはじめてみてはいかがでしょうか。