阪急電鉄は2日、「ミッフィー」とのコラボレーション企画開始を前に、コラボフード試食会と装飾列車「ミッフィー号」の報道内覧会を実施した。人気キャラクターと阪急電鉄のコラボ企画は2015年から継続的に行われ、今回も大いに期待の持てる内容となった。
ミッフィーはオランダ生まれのキャラクターで、絵本の主人公として世界中の人々に愛されている。阪急電鉄とミッフィーのコラボは2018年以来2回目。前回はスタンプラリーとコラボレーショングッズ販売のみだったが、今回は装飾列車「ミッフィー号」の運行をはじめ、内容は多岐にわたる。
装飾列車「ミッフィー号」は、神戸本線・宝塚本線・京都本線の各線に1編成ずつ、計3編成が登場。8月3日から運行開始し、2023年3月30日まで運行を予定している(運行ダイヤは不定期)。
平井車庫で行われた報道内覧会では、宝塚本線で運行される1000系の「ミッフィー号」(1006F編成)が公開された。車体前面にミッフィーのシルエットをかたどったオリジナルデザインのヘッドマークを掲げており、ヘッドマークの文字や線の色は各線で異なる。乗務員室にマルーンカラーの制服を着たミッフィー(ぬいぐるみ)が添乗している。
車体側面に関して、先頭車の1・8両目にはミッフィーと各線沿線の観光名所が描かれる。宝塚本線の編成では、宝塚大劇場や箕面大滝をイメージした装飾が施されていた。中間車の2~7両目は、ドア横にミッフィーのステッカーを貼付している。
車内は中吊り・ドア横・貫通路にオリジナルデザインのポスターを掲出。ドア横ポスターは沿線の観光名所と観光列車「京とれいん 雅洛」の組み合わせが見られ、なんとも微笑ましい。
今回の装飾列車は、車内ステッカーのデザインが各線で異なる点も特徴。神戸本線の編成はドアからミッフィーがのぞいているデザイン。宝塚本線の編成はくりぬき窓風ステッカーを採用し、かなり目立つ。京都本線の編成は、ミッフィーが連結部横の窓から車内を見ているデザインとなった。
2回目となるミッフィーとのコラボに関して、阪急電鉄都市交通事業本部えきまち事業部の岡田菜々美氏は、「現在もミッフィーの人気が高く、再度のコラボを望む声が多かった」と説明。内外装も含め、各編成でデザインが異なるため、見比べるとより面白いだろう。
「ミッフィー号」の公開に先立ち、大阪新阪急ホテルにてコラボフードの試食会が行われた。試食会では、ホテル阪急レスパイア大阪のイタリアンダイニング「グリリアート クオッカ」が提供する「ミッフィーのプレートランチセット」の前菜、パン、デザートと、駅ナカ・駅チカ店舗のコラボスイーツ「miffy and Hankyu ドーナツ」が提供された。いずれも華やかな見た目と優しい味わいにより、ミッフィーの世界観をうまく表現していたように思う。
ホテルのコラボフードは、ホテル阪急レスパイア大阪や大阪新阪急ホテルなどで提供。今回、初めて東京・新橋の第一ホテル東京でもコラボメニューを楽しめる。期間は8月10日から12月11日まで。駅ナカ・駅チカ店舗のコラボフードは、高山堂阪急西宮北口店などで提供。期間は8月10日から11月6日まで(一部店舗は異なる)となっている。阪急電鉄とミッフィーとのコラボレーション企画では、他にもスタンプラリーやコラボレーショングッズ販売などが予定されている。