ただそれだけで私たちに幸せをくれるスイーツ。おいしいだけでなく、、見た目も美しければなおさらですよね。

美しいお菓子を届けるために日々精進しているという、老舗洋菓子店「神田近江屋洋菓子店」(@omiyayogashiten)のケーキカットの模様を収めた動画が「すごい!」と注目を集めています。

近江屋のシャインマスカットのタルトはたっぷりと載せているため作る人、切る人、良い包丁の3つが揃わないと綺麗に切れません 今日も綺麗にお菓子を作るため日々精進します(@omiyayogashitenより引用)

宝石のようにきらめく大粒のシャインマスカットがたっぷり載ったタルトに、

  • (@omiyayogashitenより引用)

真上から包丁を入れてスパッと二等分に。見てください、この美しい断面!

  • (@omiyayogashitenより引用)

ここからさらに、1カットサイズに切り分けていくのですが、マスカットがつぶれたり落ちたりすることもなく、美しい造形を保ったままなのは「お見事」と言うほかありません。

  • (@omiyayogashitenより引用)

この投稿に対しリプライや引用リツイートでは「すげぇー……マスカットが切られたことに気づいてない」「ずっと見ていられる……美しい……」といった称賛の声が続出。7月28日時点で14.2万件もの「いいね」が集まっています。

「作る人、切る人、良い包丁の3つが揃わないと綺麗に切れません」とのことですが、何がポイントなのでしょうか。近江屋洋菓子店の担当者の方に、こだわりをうかがいました。

「シャインマスカットのタルト」、投稿者に聞いてみた

――近江屋洋菓子店さんのシャインマスカットタルト、こだわりのポイントは?

毎朝直接市場まで仕入れに行っていることがこだわりです。仲買いを通していないぶん、フレッシュなシャインマスカットをお客さまにお届けします。

また産地や品種にはこだわらず、その日その時に一番美味しいものを仕入れています。リーズナブルだけどチープでないお菓子がこだわりです。

――「切る人・作る人・包丁」と3つを挙げていますが、それぞれにどんなことを大切にされているのでしょうか?

  • 作る人→お客さまのことを常に考えて、縁までフルーツを乗せてお客さまに満足いただけること
  • 切る人→お客さまのことを常に考えて、お客さまが食べる直前まで崩れないように垂直に綺麗な断面を意識して切ること
  • 包丁→お客さまのことを常に考えて、良い包丁を使い、常日頃研いでメンテナンスを欠かさない

ことにこだわり、日々お菓子を作っています。

――今回の投稿が大きな話題になっていますね。

とても驚いています。多くのお客さまからありがたいお言葉をいただき、誠にありがとうございます。

その一方、仕入れの都合上数に限りがあり、どうしてもお届けできずにいる方も少なくありません。せっかくお声をいただいたのにも関わらず、申し訳ない気持ちももちろんございます。

安定して多くのお客さまに美味しいお菓子をお届けできるようにこれからも日々努力する所存でございます。ありがとうございます。


近江屋洋菓子店のYouTubeには、ケーキカットの模様をまとめた動画もアップされています。シャインマスカットだけでなく、巨峰、マンゴー、白いちご、桃など色とりどりのフルーツを使ったタルトが華麗にカットされていく様子に目が釘付けになりますよ。