2022年7月22日から公開される『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(監督:坂本浩一)は、現在テレビ朝日系で好評放送中の特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』の劇場版である。本作では、主人公の仮面ライダーリバイ/五十嵐一輝(演:前田拳太郎)や仮面ライダーバイス/バイス(声:木村昴)を筆頭に、多数の「仮面ライダー」が登場。みな「悪魔の力を用いて戦う」という特徴を備えつつ、実に多彩なキャラクターを持ち合わせ、それぞれの「戦う理由」が明確に語られている。
そんな中で、ひときわファンからの注目を集めているのが、かつて悪魔崇拝組織「デッドマンズ」の女王として人類を脅かす存在だったアギレラ/夏木花だろう。五十嵐家の長女さくら/仮面ライダージャンヌ(演:井本彩花)によって心を救われ、生まれ変わった花は地下組織ウイークエンドに加入。「仮面ライダーアギレラ」に変身して「ギフ」に対抗する道を選んだ。
敵の女王から仮面ライダーへ、劇的な変化を遂げたアギレラ=花は演じる浅倉唯のたぐいまれなるアイドル性もあって、幅広い層から熱烈な人気を獲得。今回の映画では、なんと「デッドマンズ」メンバーが再結集する、スペシャルな話題もあるという。『仮面ライダーリバイス』のキャラクター群像劇を盛り上げた浅倉に、アギレラ=花という役についての思いや、映画の見どころについて語ってもらった。
――デッドマンズの女王から仮面ライダーへの華麗なる転身を遂げたアギレラ(夏木花)ですが、浅倉さんはこのような展開を当初から予測されていましたか。
いえいえ、まったく聞いていなかったことです。まさかアギレラが仮面ライダーに変身するなんて、しかも「悪側」じゃなくて「味方側」につくなんて、知らされたときはちょっと信じられなかったんです。仮面ライダーアギレラのスーツを直接目にしたとき、本当に私が仮面ライダーになるんだなって、そのときやっと実感がわきました。
――放送開始すぐ、SNSでは「アギレラ様」がトレンドワードになるなど、人気が爆発的に高まった印象ですね。
一輝役の前田(拳太郎)くんたちから「いつもアギレラがトレンドに入ってるよ」って聞きますし、反響があるのはとてもうれしいです。雑誌の表紙を飾らせていただくことも増えましたし、お仕事が充実しているのは、応援してくださるファンのみなさんのおかげだなって、感謝の気持ちでいっぱいです。
――ギフに裏切られる形となってから、さくら(演:井本彩花)に救われるまで、アギレラはかなり苦悩していました。アギレラの変化を演じる際に心がけていたことは何でしょう。
仮面ライダーアギレラに変身するまでは、ずっと葛藤を続けていました。アギレラは自分の居場所がいきなりなくなって、これからどうすればいいか、何のために生きていけばいいのか、悩んでいましたよね。そんなとき、さくらちゃんに居場所をもらって、夏木花として生きていくことになりました。でも、花には戦う力がなかったので、さくらが仮面ライダージャンヌとして懸命に戦っているのを見ても、何もできないというさらなる悩みが生まれました。こういった2種類の思いをどう表現するか、自分なりに考えながら演技をしました。心がけていたのは、自分の感じるまま、花の気持ちを表現しようということなんです。
――仮面ライダーアギレラとなった花は、これからどのような生き方をしていくと思われますか。
あえて悪だったころの「アギレラ」という名前を背負って生きようとする、花の覚悟が感じられますね。花としては、どうすれば自分がみんなの役に立つことができるか、そこを一番に考えていると思います。少しでも、仲間の役に立ちたい、助けになりたいと思って行動しているんです。
――アギレラ単体の人気もありますが、さくら(仮面ライダージャンヌ)と花(仮面ライダーアギレラ)の女性ライダーコンビも注目されていますね。TTFCのスピンオフドラマシリーズ第3弾として、ジャンヌ&アギレラがメインになるストーリーが作られたのも、人気の高まりを裏付けています。
スピンオフドラマは楽しかったです。こうしてアギレラとジャンヌが主役になった作品をやることができたのは、うれしい限りです。その内容は、ゲストがとても豪華、とだけ言っておきましょう。とても貴重な経験をさせていただきました。
――さくら役の井本さんと浅倉さんが並んでいると、戦士というよりも仲の良いお友だち同士という雰囲気がありますね。
私自身、役とリアル(現実)がシンクロしている感じで、だんだん2人が仲良くなっていって、今ではすっかり仲良し同士です。花&さくらと同じくらい、私と彩花ちゃんは信頼し合ってますし、一緒にいると落ち着くんです。とても心地よい関係性だと思っています。