産業能率大学総合研究所はこのほど、「2022年度 新入社員の会社生活調査(第33回)」の結果を発表した。調査期間は2022年3月29日~4月19日、調査対象は同大学開催の新入社員研修の受講者、有効回答は244人。
企業の評判調査や業界研究のための情報源を尋ねると、「就職情報誌」が圧倒的に多く50.8%。2位は「Twitter」と「YouTube」が同率の17.2%となり、定番の就職情報誌に次いでソーシャルメディアの台頭が顕著になってきていることがわかった。以降、「テレビ」が11.5%、「新聞」が10.2%、「ビジネス誌」が9.0%と続いた。
採用面接は対面とオンラインとではどちらがやりやすいか聞くと、「対面」が63.4%を占めたものの、「オンライン」も前年度比14.8ポイント増の32.4%に増加。同調査では「企業と就活生の双方でオンライン面接のノウハウが蓄積してきた結果といえそうだ」と分析している。
社会人として働く上で重要なことについては、1位「長期間、安心して働けること」(57.4%)、2位「仕事内容に見合う報酬が得られること」(47.1%・過去最高)との順に。一方、4年連続1位だった「仕事を通じて自分自身が成長すること」(38.1%)は前年度から23.7ポイント減の過去最低となり、3位に順位を下げた。
働く上で企業に求めることトップ3は、1位「長期的な安定性」(72.1%)、2位「将来の成長性」(56.6%)、3位「社員への福利厚生の充実」(51.2%)。近年取り上げられることの多い「業務のデジタル化(DX)の推進」(18.0%)や「SDGsへの積極的な取り組み」(12.3%)はともに10%台にとどまった。
ジョブ型とメンバーシップ型の雇用制度についてどちらを望むか問うと、「メンバーシップ型」が26.2%、「ジョブ型」が23.4%と両社が拮抗する結果となった。