私たちが普段、スマートフォンで日常的に使っているアプリやサービス。運営側では、どんな人たちが働いているのだろう?また、どんな人たちを採用しているのだろう?社員にインタビューすることで、企業のマインドを探ってみたい。
本稿では、台湾で生まれ日本でも「イチナナ」の愛称で知られる「17LIVE」にスポットを当てた。同社では現在、インターンシップを積極的に導入しているという。
17LIVEとは?
世界で5,000万以上のユーザーがいる(2021年9月時点)、国内トップクラスのライブ配信プラットフォーム「17LIVE(愛称イチナナ)」を運営するエンターテインメント企業、17LIVE。同社では”「ライブ」テクノロジーを通して、人と人のつながりを豊かにすること。”をミッションに掲げている。同社の特徴は、インタラクティブであること。「ライバー」(ライブ配信者)になれば、誰もが・いつでも・どこにいても自己を表現でき、そんなライバーを「リスナー」(オーディエンス、ライブ視聴者)は直接応援することができる仕組みだ。2019年からは、ライブコマースサービス「HandsUP」(ハンズアップ)の展開もスタート。現在、多数の企業・ブランドが導入しているという。
インターンシップ導入の背景
17LIVEがインターンシップを積極的に受け入れることになった背景について、HRチーム所属の神谷若菜氏に話を聞いた。神谷氏は、新卒採用を担当しており、面接から入社、また入社後のケアまで幅広いサポートを全般的に担い、インターンシップの事業計画や受け入れにも積極的に取り組んでいるそう。
「弊社では『若い世代の活躍が会社の成長につながる』という考えのもと、創立2期目より積極的にインターンシップを受け入れてきました。大学生の中には、優秀な方がたくさんいます。また、大学生でありながら『ビジネスの世界で自分の力を試したい』『成長したい』と思っている方も多いんです」と話す。
「当社のビジネスであるライブ配信という性質上、最先端の流行や若い方の考えは非常に参考になります。そんな側面でも、学生インターンと当社は相性が良いと考えました。中には入社を意識して参画いただいているメンバーや、内定者としてインターンをしているメンバーもいます。正式入社前にジョインすることによって、入社後のミスマッチを限りなく減らせることもポイントのひとつです」
そんな理念を現場に実感してもらい、ゆくゆくは社内にも広げていきたい――。そこでインターン生の採用に際しては、会社主導ではなく「現場の人にも一緒に採用してもらう」点を重要視してきた、と神谷氏は解説する。
17LIVEのインターンシップの強みとは
そんな17LIVEでは、インターンシップの強みについてどう捉えているのだろうか。
「弊社のインターンシップは、基本的に長期間にわたり行うことが多いんです(平均6.5カ月)。勤務体系については、特に規定はございません。『マイクロマネジメントはしない』社風ですし、学生には学業を最優先してほしいので、出勤についてはインターン生に合わせて、柔軟に対応しています。また、弊社ではフルリモート制度を導入しておりフレキシブルな働き方ができることも魅力の一つです。自分の時間軸で仕事ができますし、分からないことはすぐオンライン会議や電話で解決することが可能なので、業務も滞りなく行うことができます」
また、業務内容は全て配属先の方針に一任しているという。
「裁量権が非常に大きい環境で、多くの方に活躍してもらっています。インターン生とは雇用契約・秘密保持契約を結んでいる以上、『インターン生だからここまでしかお任せしない』ということは、ほぼありません。インターン生の能力や配属先の業務内容に応じて、多岐にわたる業務をお任せしています」と神谷氏。
現場の担当者は『せっかくインターンに参画してくれているのだから、作業ばかりお願いするのでなく、頭を使う業務や企画などもさせてあげたい』と、インターン生の成長を一番に考えているという。こうした環境下で17LIVEでは、多くのインターン生が活躍している。神谷氏は「社外との商談後、その働きぶりに驚いた、とコメントをいただくことも多くて」と誇らしげに語る。
実際に参加した学生の反応は?
そこで、実際に2021年5月よりインターンシップに参加し、現在はライブコマース事業部に所属する倉重健氏にも話を聞いた。
「とても前のめりに参加することができました。『実力に応じて裁量権が得られる』ことと『事業に前向きに挑戦できる』点で、17LIVEのインターンシップは私にマッチしていたんだと思います。特に前者に関しては想像以上で、自分の意志、将来性、実力を考慮して業務を選択できました。また後者に関して、一般的にはベンチャー=挑戦できる環境であるのは事実ですが、17LIVEは他社と比較してもパワーとスピードが異なりました」
また、ライブコマースという、日本でも未開拓で正解がない領域で戦っていることもあり、挑戦に対する価値も非常に高く感じられたという。
「自分の思考を事業に落とし、すぐに適切なフィードバックをもらえる環境には日々、感謝しています」と話してくれた。
今後については、事業の立ち上げや新規事業開発の現場で働きたい、と展望を述べた倉重氏。17LIVEのインターンを通じて、自分の実力の現在地を知ることができた、自分の目指す働き方を考える機会をもらえた、と感謝の言葉を並べていた。
求める人材とこれからインターンシップに参加する人へに向けて
17LIVEが考える、インターンシップで求める人材とは?そして、これからインターンシップに参加する人に向けてのメッセージももらった。
「弊社はスタートアップ企業なので『前例の通りにやる』というルールはありません。その分、『17LIVEにとってベストは何か?』の思考が常に求められ、自身で考えて行動に移す必要があります。あらゆる場面でそのマインドが求められ、成長する上で欠かせない経験ができると思います。また、弊社のメンバーは出身業界・企業規模・国籍も多様で、そうしたメンバーから適切なフィードバックを得られるため、日々、自身の成長を実感できます。『挑戦することが好きな方』や『自分で考えて行動できる方』をお待ちしています。ライブ配信の世界は、まだ黎明期。一緒に世界を切り開いていきましょう!」(神谷氏)
「ライブコマースという日本でも新たなビジネス領域に携われるため、日々ビジネスが成長している現場を目の前で感じることができ、刺激にあふれた毎日を過ごせます。成長フェーズの会社ということもあり、事業の変化が非常に大きいです。変化の早い事業、新たな領域にチャレンジしたい方には、本当にやりがいのある環境だと思います。『未開拓のビジネス領域で挑戦したい方』は、ぜひ17LIVEのインターンシップに挑戦してみて下さい!」(倉重氏)